大野神戸IC北側に複合施設 西濃建設が整備へ 宿泊施設と商業施設を併設
◆27年夏の開業目指す 総合建設業の西濃建設(岐阜県揖斐郡揖斐川町)と関連会社の東洋スタビ(大野町)は11日、同町下磯の東海環状自動車道大野神戸インターチェンジ(IC)北側に、宿泊施設と商業施設を併設した複合施設を建設すると発表した。同自動車道の全線開通やIC周辺で工場の新設が控える中、ビジネスやグループの利用のほか、広域観光やインバウンド(訪日客)向けに、にぎわいの創出を図る。2027年夏ごろの開業を目指す。 複合施設周辺には、26年度の全線開通を目指す東海環状自動車道や、道の駅「パレットピアおおの」、昨年開院した西濃厚生病院、25年度に稼働を予定するイビデンの大野事業場などがある。コンセプトは「地域の未来をはぐくむ ホテル×コミュニティモール」で、敷地面積は1万5千平方メートル。総事業費は約30億円で、25年夏に着工する。 宿泊施設の客室数は未定だが、進出企業などからのニーズに応えビジネスのほか、ファミリーやグループといった大人数での利用が可能なゆとりのある客室を想定。建物は周辺環境に配慮して低層とする。商業施設は、道の駅と連携しながら、地域の魅力を発信する飲食店やショップなどを整備。体を動かせる体験型エリアの設置や、新規開店の支援も視野に入れる。 西濃建設と東洋スタビが町のプロポーザル事業に応募した。11日に大野町役場で、両社の宗宮郷社長と宇佐美晃三町長が相互協力や土地の引き渡しなどに関する協定を締結した。宗宮社長は「IC周辺の活性化や県の魅力発信を目指し、県外からも多くの人が訪れ、満足する施設にしたい」、宇佐美町長は「町の発展に大きく寄与する事業で、期待している」と話した。
岐阜新聞社