65歳”後継者”の挑戦 地域の伝統「温海こけし」を守る…工人のワザとこだわり、悩みと笑顔に密着(山形)
子どもの頃から美術や物作りが好きだった津田さん、自宅のある仙台と鶴岡を行き来しながら修行に励んでいます。 温海こけし後継者 津田隆さん(65)「1本の木から削り出して絵を描いてこけしという作品にするというのは、作り上げていくっていうのはすごく楽しいです」 ■しかし、難しい! 津田さん、物作りが好きと言っても何もかもはじめての事ばかり。取材に訪れた日は本格的に修行を始めてから10日ほどしかたっていないこともあって、難しさを実感しているようでした。 温海こけし後継者 津田隆さん(65)「絵付けに関しては、顔を描くのはやっぱり緊張しますね。目(を描くの)が緊張するというか。あとは木地作るときは首が一番神経を使いますね。最後の仕上げの時に首が」 まだ創作を始めて間もない津田さんですが、叔父の阿部さんは、津田さんの作品にキラリと光るものを感じています。 温海こけし工人 阿部進矢さん(87)「まだ胴は本格的でないけれども、目は私の若い頃の目になってるからね。目だけはいつも褒めてるんだ」 Qこの目がいい? 「目はいいね。俺、大好きだ、この目は」 津田さんからこれまでに作ったこけしを見せてもらいました。 ■伝統の「これから」 今は基本の胴に花を描く五本柄を練習しているそうですが、温海こけしの特徴でもあるクリっとした大きな目がきれいに描かれています。 顔の絵付けは静かになった夜に集中して描いているそうです。 津田さんは作品を年内か年明けには販売を始めたいとしています。今後、どんな新しい温海こけしを生み出していくのか楽しみです。 温海こけし工人 阿部進矢さん(87)「隆くんは隆くんなりに、俺の(後を継ぐ)4代目というより、自分なりに温海こけしをつないでいくってだけ、継続していくっていう気持ちで作ってもらえればいいと思う」 温海こけし後継者 津田隆さん(65)「温海こけしも叔父もみんなに好かれているので、それを引き継いで皆さんに好かれてかわいがってもらえるようなこけし、こけしがあるだけでほっとするような、そんなこけしを作れたらいいなと思います」
テレビユー山形
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