「子育てが終わった…」と思ったら今度は孫!?孫の教育費援助はいくら必要ですか?
孫の教育費を援助したいと考える方も多くいらっしゃるでしょう。しかし、孫の教育費はどのくらい援助すればいいのか、また孫が何歳になるまで援助するのが妥当なのかお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。 そこで今回は、孫がいる方を対象に行われたアンケート調査を基に、教育資金援助額の中央値などをご紹介します。孫への教育費の援助を検討されている方はぜひ参考にしてください。
孫の教育費はどのくらい援助すればいいのか?
一般社団法人 信託協会が、孫がいる50~89歳の男女、約2000人を対象に行った「教育資金贈与信託に関する調査」を行ったところ、孫の教育資金援助額の中央値は50万円であることが分かりました。教育資金の内訳は表1の通りです。 表1
※一般社団法人 信託協会 「教育資金贈与信託に関する調査(2020)結果報告書」を基に著者作成 上記の結果から、学用品の購入費用を援助する方が多いことが分かっています。 実際、援助タイミングで最も多かったのが小学校入学時で58.2%、次いで保育園や幼稚園入園時で53.4%であるため上記の結果は妥当だと考えられます。そのため小学校への入学や保育園・幼稚園の入園に合わせて、孫の教育費を用意しておくことをおすすめします。 ■教育費以外にも細かい出費が必要になる可能性がある 学用品の購入費用や入学金などのまとまった費用以外にも、お小遣いや誕生日プレゼントによる細かい出費が必要になる可能性があります。 第一生命経済研究所のライフデザイン研究本部が、孫がいる55~74歳男女1000人を対象に行ったアンケート調査を参考に、どのような出費が多いのかを見ていきましょう。同調査の、直近1年間に祖父母が孫世帯に行った経済的支援について、表2の結果であったことが分かっています。 表2
※第一生命経済研究所 ライフデザイン研究本部「孫の教育・将来に対する祖父母の意識-孫がいる55~74歳男女へのアンケート調査より―」を基に著者作成 上記の結果から教育費以外にも、細かい援助費用が定期的に必要になることが予測できるでしょう。孫への経済的な援助を検討されている方は、余裕を持って資金を用意しておくと安心といえます。