「記憶以上に速い! 三半規管の衰え…?」2027年リニューアル前の“最後の乗船”【さよならスペース・マウンテン】
2024年7月31日の東京ディズニーランド「スペース・マウンテン」の終了に伴い開催されている「セレブレーティング・スペース・マウンテン:ザ・ファイナルイグニッション」。大好きだった「スペース・マウンテン」の乗り納めにと、久しぶりに乗船したところ、思いがけない発見がたくさんありました。乗船レポートをお届けします。(全2回の2回目。後編を読む) 【画像】宇宙服を着たミッキーのオリジナルデザインメニュードリンク いよいよ「スペース・マウンテン」への乗船開始です。 「最後だから」とこれまであまり意識したことがなかった施設内を凝視してみると、意外にシンプルな展示。「覚えていたイメージと違う」と自分の記憶力低下を嘆きましたが、ファイナルイグニッション(イグニッションは「発射」の意味)スペシャル展示に切り替わっていたため、初めてみる景色だったというだけでした。ほっ。 「生まれ変わります」の説明書きを横目に、「ああ、これで本当に現状の『スペース・マウンテン』とはさようならなんだな」と思いを深めながら、乗船の順番を待ちます。 「スプラッシュ・マウンテン」「ビッグサンダー・マウンテン」は最前列がいちばん好きですが、「スペース・マウンテン」に限っては最後列がベスポジだと個人的に思っていた筆者。最前列だとうっすらとレールが見えてしまい、次にどう進むのかの予測ができて、スリルが半減してしまうというのがその理由です。
コカ・コーラのなかにパッションフルーツゼリーとレモン
ところが、宇宙空間は覚えていたよりも暗く、わずかに星の灯りが見える程度。どの席でも大きな差はないかも、というのが正直な印象でした。加齢による視力低下を疑いましたが、SNSなどでも「思っていたより暗い」という書き込みが多いので、未確認ですが、昔よりも明るさを落としているのかもしれません。 そして、記憶以上にスピードが速い! これも加齢による三半規管の衰え(書いていて悲しい……)はあるにせよ、暗闇効果で実際以上に速く感じるという効果もあるのではないかと感じました。 真っ暗ななか、上へ下へ、右から左へ、回転しながら猛スピードで駆け巡る宇宙船。昔は乗り終わると、「えーっ、もう終わり!? 短すぎるよ~!」と思っていたものですが、たった3分の乗船時間が永遠に思えるほど長く感じたのは初めての体験です。 そんなことを思いながら頭に浮かんだのは、乗船前に3箇所も設置されている途中退避口。昔は「ここまできて乗りたくない人なんているわけがない」「こんな楽しい乗り物に乗れないなんて気の毒に」と上から目線で見ていましたが、「ああ、あれは今日の私のためにあったのか」とぼんやり思うほどでした。 内臓をかき乱されながら永遠の3分間が終わった時には、足元もおぼつかない状態。転ばないようにライドから降りるのが精一杯で、とても「ライドから降りた瞬間に猛ダッシュで再度入り口に向かう」ことなどできません。それどころか、本当に自分がそんなことをしていたのか、記憶を疑うレベル。 壁に手をつきながら、よたよたと出口に向かうと、そこにはまぶしい未来の姿が。「わしゃ、これを見るまでは死ねんよ」とドラマのようなセリフを吐きそうになりましたが、たった3年後なんですよね。筋トレを重ね、3年後に備えたいと思います。 乗船後はスペシャルメニューでエネルギーチャージをしました。東京ディズニーリゾートでは、フードメニューも楽しみのひとつですが、「スペース・マウンテン」はコカ・コーラ社がオフィシャルスポンサーだけあって、「セレブレーティング・スペース・マウンテン:ザ・ファイナルイグニッション」を記念したドリンクメニューが充実。「トゥモローランド・テラス」で、期間中のみ味わえるスペシャルメニュー「スパークリングゼリードリンク(コカ・コーラ&レモン・バニラ)」を注文しました。 コカ・コーラのなかにパッションフルーツゼリーとレモンが入って、甘すぎずさっぱりした味わい。極太のストローでタピオカのように喉につるんと入ってくるゼリーの感触が新鮮です。筆者は甘すぎる飲み物が苦手で、「フラペチーノ」で有名な某コーヒーショップに行くと飲めるものがあまりないのですが、これならいけます! 喉が渇いていたのもあって、あっという間に半分くらい飲み干していました。飲みやすいので、炭酸が苦手な方でもおいしく飲めると思います。