自民、国民民主幹事長があす会談-政策実現に向け協議すると玉木代表
立民も多数派工作
首相指名選挙での政権獲得を目指す立憲民主党も、日本維新の会など他の野党に協力を求めるなど多数派工作に動き出している。
立民の野田佳彦代表は30日午前、維新の馬場伸幸代表と国会内で会談し、首相指名選挙では2回目の決選投票で自身の名前を記名するよう要請した。回答は得られていない。野田氏が終了後、記者団に明らかにした。野田氏は先の国会で石破内閣不信任決議案を共同提出した各党に呼び掛ける考えで、国民の玉木代表とも「早くお会いしたい」と語った。
維新の馬場代表は記者団に対し、野田氏への投票について「国民になるほどと思ってもらえるような大きな大義、具体的な改革案がなければくみすることはない」と述べた。国会では「是々非々」の独自路線で臨むとした上で、当面の課題として「政治とカネ」の問題を受けた政治改革が必要だと強調。自民からの協議の申し入れについては「何の連絡もない」と語った。
玉木代表は、野田代表との会談について「首班指名については方針が決まっているので野田さんとお会いして断るのは失礼だ」とする一方で、基本政策を巡っては事前に調整した上で「党首会談をやりたい」と意欲を示した。
(c)2024 Bloomberg L.P.
Takashi Hirokawa, Akemi Terukina