御嶽山で娘が恋人と帰らぬ人に…「山頂で三三九度を」病の父親が果たせず遺した盃 恋人の父親が受け継ぎ山へ
由紀さんの恋人の父・所清和さん: 「お父さんの果たせなかったことを。これ(三三九度)を持って、上まで」 登山開始から4時間半ほどで、2人の最期の場所に到着しました。
三三九度の杯を並べ、夫婦の契りを交わします。邦雄さんの遺影も、隣に置きました。
所さんは、由紀さんの母・真由美さんに山頂から電話をして報告します。 所さん:「見えてます?」 真由美さん:「お父さんの写真」 所さん:「お父さん、ちゃんと見てますよ」 真由美さん:「ありがとうございます」 由紀さんの恋人の父・所清和さん: 「よかったよかった。お父さんが一番見たかった景色だから」 娘と父の願いが、9年越しに叶いました。
由紀さんの母・真由美さん: 「上まで持っていってもらえたし。大きな区切りができたから、それで…」