冬用タイヤへの交換はお済みでしょうか？タイヤ交換後に増える車輪の脱落事故を防ごうと、北陸信越運輸局などが11月27日、高速道路でタイヤの点検を行い、ドライバーに注意を呼びかけました。 【関連】“過積載”の大型トレーラーをNEXCO東日本が刑事告発　重量制限2倍以上オーバーの約55トンで高速道路に…特殊車両通行許可申請もなく「極めて悪質な違反」 北陸自動車道の黒埼パーキングエリアで行われた大型車の車輪脱落事故防止キャンペーン。 北陸信越運輸局によりますと、昨年度、大型車の車輪脱落事故は全国で142件発生していて、特に冬用タイヤ交換後の11月から2月にかけて多く、全体の6割以上を占めています。 11月27日は北陸信越運輸局などがドライバーに対し、点検の徹底を呼びかけるとともに、タイヤのナットが緩んでいないかの調査を行いました。 【ドライバー】 「日常点検をして（車輪脱落）事故が起きないようにしたい」 【北陸地方運輸局自動車技術安全部　大羽和夫 保安・環境調整官】 「車輪脱落事故について、タイヤの脱着後1カ月以内に発生していることが多い。こまめに緩みをチェックしていただくことが大切」 その一方で注意が必要なのが… 【記者リポート】 「こちらのトラック、最大積載量1万3200kgと書かれていますが、こうした積載量にも注意が必要です」 トラックドライバーの時間外労働の基準が改正され、輸送力不足が懸念されている物流の2024年問題。 一度の輸送量を増やそうとしたのか、今年6月には重量制限を2倍以上超過した大型トレーラーが刑事告発される事案も起きています。 しかし、重量違反した車両は車両本体や車輪に負荷がかかり、速度やハンドル操作が低下することで重大な事故につながる恐れがあります。 【ドライバー】 「重量をしっかり確認してから出発するよう意識したい」 【北陸信越運輸局新潟運輸支局　佐塚大志 運輸企画専門官】 「これから年末にかけて荷物が増えてくる中で、過積載につながるようなものは危険となる。タイヤの脱落につながることもあるので、過積載の防止に努めてほしい」 国土交通省は普通乗用車も定期的な点検を行うとともに、荷物を多く乗せる際は積載量にも注意するよう呼びかけています。