のっぺりボディ男子、少食克服と怒涛のトレーニングでムキムキに【筋トレビフォーアフター】
「小学1年生から高校3年生まで、ずっとサッカーをやってました。自分は食べるタイプではないので痩せていました。筋トレにハマったきっかけは、高校3年生になり部活が終わり時間ができたのを機に、家で腕立て伏せと腹筋をやり始めたことです。元々、自分を追い込むのが好きなタイプで、ひたすらトレーニングをしていました」 【写真】背中までモリモリ!森岡憲伸さんのビフォーアフター全貌
森岡憲伸(もりおか・けんしん/22)さんの当時の身体は、163㎝で52kg。自身で語るように、のっぺりとした細身の体型だった。しかし、“自分を追い込むのが好き”という特性は、人をどのような方面にも劇的に変化させる。森岡さんもまたその一人だ。森岡さんの身体が、筋骨隆々になるまでの過程を紹介したい。 「高校を卒業してからはジムに行き、最初は胸と肩と腕だけをトレーニングしてました。背中のトレーニングを始めたので、20歳でフィジーク大会に出ました。結果は予選落ちです。その後、脚のトレーニングを始めて21歳で長崎県男子ボディビル選手権に出ました。結果は10位です。このときのトレーニングは鍛える部位を6分割、週6日まで増えていました」 怒涛の即断即決と、不断の努力。大会で結果が振るわなくとも意にも介さず、森岡さんはひたすらトレーニングを続けた。そして、筋肉を増やすにはカロリーが要る。食事もしっかりと管理した。 食の細さを補うために1日4食(固形食+プロテイン)にし、ヨーグルトに蜂蜜をかける、プロテインを1日2回飲む、マルトデキストリンを飲むなど液体カロリーやサプリメントにも頼った。白米が喉を通らないときは、お茶漬けにするなどして平均10kg、ときに20kgの毎年の増量を経て、着実に筋肉量を増やしていった。 「大きく身体に変化があったのは、トレーニング頻度の見直しと減量の仕方の変化です。1週間で2日間オフをとるようにしました。また、減量時は毎日有酸素運動をし、それにプラスして食事も減らしまくっていました。やらなければ痩せないと思い込んでいました。出場経験を重ねるうちに楽観的になり、毎日の有酸素運動はやめてメンタルも安定した結果、前よりもずっと減量が捗りました」 公務員として勤務しながら、ほぼ毎日のトレーニングと大会出場。当然、競技と仕事の両立は簡単ではなかった。減量末期には集中力に欠け、ミスをしたこともあるという。 「ミスをしたときは真摯に受け止め、スピード感を持って対応しました。生活習慣を改め、栄養をとれない代わりに睡眠をしっかりとるようにしました。こうしたことでミスはなくなりました」 紆余曲折を経ながら身体は進化し続けた。そして、森岡さんはついに今年、長崎県男子ボディビル選手権大会で2位、九州・沖縄クラス別ボディビル選手権60kg以下級で3位と上位入賞を果たした。ビフォーとアフターの体重差は4kg。しかし、体脂肪率は14%が7%と対組成が大きく変わり、かつての平坦なボディラインは、今や筋骨を隆々と蓄えている。
「これからもずっとトレーニングを続けます。楽しいし、何よりもトレーニングが好きだからです。目標はボディビルで地方選手権で優勝し、全国レベルの大会で活躍していきたいです!」
取材:にしかわ花 写真提供:森岡憲伸(Instagram◼︎ morioka_kenshin)