【PFL】息子の死を乗り越え、ガヌーがボクシングから2年10カ月振りMMA復帰で涙の初回パウンドアウト勝利
2024年10月19日(日本時間20日AM2時半)、サウジアラビア・リヤドのキングダムアリーナにて『PFL Super Fights: Battle of the Giants NGannou vs. Ferreira』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】ガヌーの秘策はテイクダウンだった ▼PFLヘビー級スーパーファイト選手権試合 5分5R 〇フランシス・ガヌー(カメルーン)18勝3敗 [1R 3分32秒 KO] ×ヘナン・フェレイラ(ブラジル)13勝4敗3NC ※ガヌーがPFLヘビー級スーパーファイト王者に 前日計量では、メインイベントヘビー級スーパーファイト世界王座戦に臨むフランシス・ガヌー(256.8lbs/116.48kg)とヘナン・フェレイラ(251.5lbs/114.07kg)がパスし、額を突き合わせてフェイスオフ。 ガヌーは、ヘビー級王者のままUFCを離脱。プロボクシングでタイソン・フューリー、アンソニー・ジョシュアと対戦後、2年9カ月ぶりにPFLでMMAに復帰する。MMAは2022年1月の『UFC 270』シリル・ガーヌ戦での判定勝ち以来。38歳。 対するフェレイラ身長185cmのストライカー。2月の『PFLvs.Bellator対抗戦』では、Bellator世界ヘビー級王者ライアン・ベイダーを21秒KO。Super Fightのベルトを巻いている。34歳。 1R、ともにオーソドックス構え。先に右カーフはガヌー。フェレイラも右カーフを返す。 ガードを下げるフェレイラ。ガヌーの右カーフに右を狙う。左を振ってフェレイラの打ち返しにシングルレッグテイクダウンはガヌー! フェレイラの頭をケージに動かすガヌー。 フルガードも背中を着かされるフェレイラは下からキムラを狙い、三角絞め狙い。ヒザ裏で組めないフェレイラの足をさばき入らないガヌーは、ハーフから強いパウンド! フェレイラはニーシールドを潰され亀に。ガヌーは背後から左足を殺して左のパウンド連打! フェレイラの身体が伸びてもまだレフェリーは止めず。さらにガヌーが左を打ち込み、レフェリーが遅めに間に入った。試合前会見で「すべてを使って戦う」と語っていたガヌー。その秘策はテイクダウンだった。 試合後、カメルーン国旗を羽織り、スーパーファイトベルトを巻いたガヌーは、涙を流しながら「息子のコービーのために語った(生後15カ月で死去)。少しでも自分のことを知ってもらえれば。みんなの家族にも祝福を。この数日いっぱいいっぱいだった。久しぶりのMMAに不安はなかった。みんなのサポートがなければここにいなかった。皆さんにもコビーのことを覚えておいてほしい」と語った。