中京テレビ開局55周年記念ドラマ「令和の三英傑!」 地元視聴者にはたまらない!?愛知が生まれか育ちの関係者が続々登場
【TV視てますか?】 11日深夜に日本テレビが「山本舞香・岡山天音・佐藤二朗 ドラマ『令和の三英傑!』上ノ巻 原案・演出:堤幸彦」なる番組を放送していた。これがなんと「中京テレビ開局55周年記念ドラマ」だという。 筆者は、名古屋あたりの地政学というか諸事情にまったく疎いが、ざっと調べてみたら、堤幸彦や脚本の佃典彦はもとより、佐藤二朗も、共演のかとうかず子も平野綾も、あと知らないけど多田木亮佑も岐洲匠も高桑満といった面々も愛知県生まれか育ちのようだ。地元の視聴者にはたまらないだろうな。 冒頭からして<三英傑、それは愛知県出身の3人の武将、豊臣秀吉、織田信長、徳川家康をあがめたる呼称。主に東海3県下において使われるこの呼称だが、県民の中には全国で通用すると信じている人々も少なくない>というナレーション。尾張と三河の境界線の「境川」を挟んで小学生どうしが名古屋弁で悪口の応酬、石つぶてを投げ合っていると、法螺(ほら)の音に乗って忍者の集団が現れ、くノ一の頭(平野綾)がカメラ目線で言う。 「戦国時代から続く尾張と三河の遺恨。令和になった今でもこのような熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられているのです」 その戦国三英傑の直系子孫だと信じて疑わない「末裔」たちが繰り広げる騒動が上下2巻で描かれる。洋食屋の店主・織田信郎(佐藤二朗)の一人娘(山本舞香)は客離れが進む店を立て直そうと躍起。ある日、板金工場の一人息子で演劇にのめり込んでいる木下藤吉(岡山天音)と出会う。このあたり、佃典彦が岡山ふんする演劇青年に託した自伝っぽい。一方、岡崎グランドホテル大権現のオーナー・徳川春日(平野綾)が不穏な動きを見せ…。 山本が洋食の新メニュー案を考える場面は、朝ドラ「おむすび」とも重なる。その山本に佐藤が、店のアルバイト学生で森蘭丸の末裔とおぼしき森大空(平野莉玖)との政略結婚(?)を勧める場面も。私生活の山本の義父母は森進一と森昌子だよね。 (新橋のネクタイ巻き)