東大卒弁護士が“水着グラビア”に挑戦した意外なワケ「性的に見られたいという欲求も…」
グラビアに出たのは「売れるため」(神谷)vs「面白いから」(三輪)
――そもそもお2人はなぜグラビアに挑戦したのか、改めて経緯を教えてください。 三輪:弁護士になりたての頃、時間があったので『週刊プレイボーイ』誌上で連載されていたリリー・フランキーさんの人生相談に応募したところ、運良く採用されたんです。その時同席していた編集さんから声をかけていただき、グラビアに挑戦することになりました。 それまで女医でグラビアに出た人はいたけれど、弁護士はいなかったそうなんですね。そのグラビアがきっかけでテレビ番組に出演し、それを見ていた今の事務所の関係者から声をかけられ、メディアの活動を始めることになりました。 神谷:そんな急にグラビアって誘われるものなんですね。すごいです。私がグラビアをやったのは、はっきり言って「売れるため」です。ミス東大になった大学1年のときもグラビアのお誘いをいただいたんですが、当時は「過剰な露出はしたくない」という気持ちのほうが大きくて、断っていました。 ただ、その後は苦戦する時期が続きました。ミス東大として一度仕事に呼んでもらえても次につながっていかず、3年に上がった頃は俗に言う「2周目(の仕事)が来ない」状態になってしまった。それで「何でもやります」という姿勢で仕事を受けていくことにしました。 グラビアもその一環です。私にとってグラビアは「仕事」の側面が大きいのでお聞きしたいのですが、三輪さんは普段、どんな基準で仕事を選ばれてるんですか?
芸能活動の目的は「自己価値の最大化」(神谷)
三輪:グラビアに関していうなら、自分自身が弁護士として下着姿でプレイボーイに出ているところを想像したら、それだけで「面白い」と思ってしまって。現場でも脱ぎっぷりが良すぎて、「初めてなんですか」って驚かれたぐらいです。 神谷:面白いかどうか……(笑)。それで物事を選択できるのは、とても素敵なことですね。グラビアは、男性が女性を性的に消費するためのものという側面もあると思います。仕事への実益を抜きに、またグラビアのオファーを受けることがあれば、やりますか。 三輪: やります。私はシスジェンダー(割り当てられた性が女性で、性自認も女性)で、ヘテロセクシャル(異性愛者)というマジョリティ属性、男性から「性的に見られたい」という欲求も多少はあります。だけどそれよりも「攻撃は最大の防御なり」という発想の方が大きいです。男性から性的な視線に晒されるって、女性側からすると基本は受身じゃないですか。そういう選択権が自らの手元にないというような考え方が嫌なので、反転して能動的にしたいんです。性的客体ではなくて、自分自身が性的主体でいたいんですよね。 ――三輪さんを知らない方のために補足しておくと、たとえば三輪さんの夫である作家・樋口毅宏さんの著書『おっぱいがほしい!』では、結婚後に街中で三輪さんの元セフレと遭遇したエピソードが紹介されていたり、独身時代は“性豪”だったことで知られています。 神谷:そうなんですね。私には、三輪さんのような欲求や発想は希薄かもしれません。普段の生活では、メイクもせず、スウェットで体型が出ないような地味な服を着てるんです。公の場で大勢の人から脚光を浴びること自体は好きなんですが、それと普段の生活とは切り離して考えていると思います。 三輪:それなら、神谷さんはどうして芸能活動をやっているんですか。 神谷:とくに学生のうちに、自分の価値を最大化するためです。芸能界は若さに重きが置かれがちなので、大女優にでもなれない限り、タレントとしての寿命は長くありません。それなら学生のうちに自分の能力をどこまで生かせるのか最大限試して、生きた証を世の中に残したい。その目標に照らしてメリットとデメリットを考えた上で、仕事を受けるか判断しています。その意味で、私は三輪さんより打算的かもしれません。