通りや寺が「美術館」、趣向凝らした100点 富山県南砺市・井波で「まちなみアート」開幕
富山県南砺市井波地域中心部を美術館に見立て、アート作品を展示する「まちなみアートinいなみ2024」が14日、開幕した。彫刻や書、生け花など趣向を凝らした約100点が井波別院瑞泉寺や八日町通りなどの商店や民家、寺院計70カ所に並び、「芸術の町・井波」を彩った。15日まで。 瑞泉寺では普段立ち入ることのできない「勅使御(お)待ち受けの間」にある勇壮なトラのふすま絵を特別公開。妙蓮寺ではキルトで再現した花札や生け花、照円寺では洋画や日本画、油絵と生け花のコラボレーションを来場者が楽しんだ。 夜は300を超える大小の行燈が瑞泉寺の参道や八日町通り、三日町を照らす「灯(あか)りアート」を実施。井波地域に伝わる木遣(や)り踊りと富山市八尾地域のおわら踊りの披露もあり、見物客は幻想的な光の中で繰り出される勇壮かつ優美な共演の風情に浸った。 15日は日本各地から取り寄せた即席麺を販売する「全国袋ラーメン博」や、地元有志による「瑞泉寺太子市」などが行われる。
市観光協会井波支部や井波美術協会、井波彫刻協同組合などでつくる実行委員会主催。北日本新聞社共催。