内郷消防署(福島県いわき市)の新庁舎、供用開始 市内初の訓練塔を整備 新たな防災拠点へ
福島県いわき市内郷消防署の新庁舎が内郷高坂町四方木田189に新築移転し、16日から供用を開始した。建物の耐震性や浸水対策を強化したほか、停電時の業務継続のための非常用電源を完備し、内郷、好間両地区の新たな防災拠点となる。 新庁舎は旧庁舎の老朽化に伴って移転新築した。敷地面積は5471平方メートル。鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積1292平方メートル。1階に車庫、出動準備室、防火服乾燥室、救急資機材庫、警防資機材庫、倉庫、多目的トイレを設けた。2階には事務室、会議室、仮眠室、浴室、女性専用エリア、トレーニング室、食堂を整備し、女性職員の勤務環境に配慮した。 このほか、鉄骨平屋の車庫兼倉庫(延べ床面積184平方メートル)や、市内初となる訓練塔(鉄骨造り3階建て、延べ床面積148平方メートル)も造った。訓練塔では、職員が高所火災などを想定した多様な訓練に取り組む。 20日午前10時から現地で開署式を行う。
(いわき版)