阪神・岡田彰布監督、1軍デビュー2の0も野口は「誰が見てもえええやろ」 3タコ途中交代の森下は「なんぼ言うてもあかん」
(セ・リーグ、ヤクルト6ー1阪神、10回戦、阪神6勝4敗、29日、神宮)阪神は第2次岡田政権初となる2カ月連続の月間負け越しが決定。3位に転落し、首位・広島とのゲーム差は今季最大タイの4に広がった。野口恭佑外野手(23)が五回の代打から1軍初出場。2打数無安打に終わったが、岡田彰布監督(66)は「誰が見てもええやろ」と打撃の内容を絶賛した。一方、「3番・右翼」で出場し、3打数無安打で途中交代となった森下翔太外野手(23)については「(内容が)悪いどころちゃうよ」とおかんむりだった。 【写真】本職は外野ですが…森下翔太が三塁守備練習で黒土まみれに 結果は同じ凡打でも中身が全然違う。若虎の〝内容〟が明暗くっきり分かれた。完敗の中、1軍デビューを飾った野口について問われた岡田監督はきっぱりと言い切った。 「そら、誰が見てもええやろ。悪ないやんか。聞く質問ちゃうよ。誰が見てもええやんか。打球を見ても」 聞くまでもない-。指揮官にそう言わせるほどの内容だった。五回2死。28日に1軍初昇格を果たした野口が代打でコールされる。注目のプロ初打席はまさかの死球。若虎は「違う意味で爪痕が残っちゃったかな」と笑ったが、まだチャンスはあった。五回の守備、野口は右翼へと走った。 「とにかくストライクだけ。自分が打てる球を打とうと思っていた」 七回の第2打席は石山の初球を引っ張って三ゴロ。九回も清水の初球を引っ張ったが惜しくも三直に終わった。1軍デビュー戦は2打数無安打1死球1得点。ただ、どちらもいい当たりで、ストライクゾーンに来た球を逃すまいとする積極性、豪快に引っ張る打撃を岡田監督は称賛した。 「ちゃんと打っているから。ストライクをあないして打てばええだけの話やから」 対照的だったのが「3番・右翼」で出場した森下だ。ボール球に手を出しての三振に内角球にどん詰まりの内野ゴロ…。直接指導を敢行し、口酸っぱく修正点を指示しても変わらない。指揮官は「そんなん(内容が)悪いどころちゃうよ。なんぼ言うてもあかんわ。なんぼ言うても一緒や」と苦言を呈した。五回から代わりに野口を右翼の守備につかせたのも、森下の内容があまりにもひどすぎるからだった。 DeNAが中日に勝利し、虎は3位に転落。首位・広島も巨人に勝ち、今季最大タイの4ゲーム差に広げられた。6月を9勝11敗1分とし、月間負け越しが決定。2カ月連続の月間負け越しは第2次岡田政権では初だ。