小6の君から、20歳の君へ 山形・滝山小卒業生向け、PTAお祝い企画
2016年度に山形市滝山小を巣立ち、20歳を迎えた卒業生をお祝いしようと、当時のPTAが中心になり、8年前の子どもたちが登場する仮想現実(VR)動画の公開に向けて準備を進めている。「バーチャルタイムカプセル」と題し、卒業生138人一人一人が20歳の自分に語りかける姿の映像とともに、教室内を360度見渡し当時の情景をリアルに思い出すことができる。来年1月12日の「二十歳の祝賀式」に合わせて開封する運びだ。 当時のPTA6学年副委員長だった会社員阿部憲伸さん(62)=同市松山2丁目=らが中心となり、祝賀式に向けたプロジェクト「はたちのきみへ」として、8年がかりで企画した。専門業者に撮影を依頼し、5クラス全員分の動画を保管してきた。 映像には20歳の自分に宛てたメッセージが収録され、「フランスに留学していますか。夢を諦めないで進み続けてください」、「お酒は強いですか。無理しないでください」といった質問やエール、好きなアーティストを紹介する人も。
映像は映っている本人と家族のみがユーチューブで見られるようにし、祝賀式当日朝に公開する予定だ。いずれも市内在住で、ともに会社員の阿部武さん(20)と大井柚希(ゆうき)さん(20)は「当時を懐かしく思い出せそう」と期待する。 現在、連絡を取れている人が約30人と少ない状態で、阿部さんは「夢をかなえた人もこれからという人もいると思うが、前に向かって突き進むための一歩にしてほしい」。該当者からの連絡を待っており、祝賀式当日に会場となる市総合スポーツセンターでも呼びかける。問い合わせは阿部憲伸さんtakiyamavtc―abe@yahoo.co.jp