「サプライズが起きる可能性もある」シリア指揮官は森保ジャパンの実力を認めつつ、必勝を誓う「保証された結果など存在しない」
前回対戦は0-5大敗
6月11日に北中米ワールドカップのアジア2次予選・最終節で、森保一監督が率いる日本代表と敵地で戦うシリア代表のエクトル・クーペル監督が前日会見に出席。試合に向けて意気込みを語った。 【PHOTO】ミャンマー&シリアと対戦!W杯アジア二次予選に挑む日本代表メンバー26人を一挙紹介! 「日本のポテンシャルは、私たちも十分に分かっています。非常に難しい試合になると思いますけれども、決して希望は捨てていません。サッカーでは、保証されている結果など存在しないからです。明日、私たちは全力で戦って、そして勝利を狙いたいと思います」 中立地サウジアラビアで行なわれた昨年11月の前回対戦では0-5の大敗。「私たちは本当に多くのミスをした」と指揮官は振り返りつつ、「時間の経過とともに、チームも少し良くなってきています」と手応えを示す。 5節を終えたグループBで、ここまで全勝の日本が勝点15で首位に立つ。2位は勝点7のシリアで、3位の北朝鮮が1ポイント差で追う。最下位は勝点1のミャンマーだ。予選を突破できるのはグループの上位2か国。最終節でミャンマーと相まみえる北朝鮮の勝利が予想されるなか、シリアとしては日本戦を落とすわけにはいかない。 日本に勝つためのプランを聞かれれば、クーペル監督は「難しい試合になるのは分かっています」と繰り返し、次のように続ける。 「日本は非常に強敵で、予選でこれまで残してきた結果を見ても、たくさんのゴールを決めていますし、失点がない、ほぼパーフェクトな状態です。選手の入れ替えがあったとしても、非常に個々のレベルも高い。そういった日本を相手に、私たちはできるだけコンパクトに戦いたいと思っています」 森保ジャパンの実力をリスペクトしている。「ただサッカーというのは、何が起こるか分からないスポーツ」と強調する経験豊富な68歳は、「もうすべて手に入れたと思っていても、何らかのサプライズが起きる可能性もある。私たちは勝利にこだわる」と表情を引き締めた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部