【プレビュー】 ベスト8をかけた山東泰山との再戦。横浜FMが敵地へ乗り込む| AFCチャンピオンズリーグ
【国内サッカー プレビュー】3月6日に行われる準々決勝第1戦。日本勢で唯一、このラウンドにコマを進めた横浜F・マリノスは、中国の山東泰山とのアウェイゲームを戦う。
クラブ史上初めて、AFCチャンピオンズリーグの舞台でラウンド16の壁を突破した横浜F・マリノスが、さらなる高みを目指してベスト8の戦いに挑む。その相手は、グループステージでも同組であった中国の山東泰山。まずはアウェイの地に降り立ち、第1戦を戦う。 2月に行われたラウンド16のゲームは激闘となった。タイのバンコク・ユナイテッドと対峙し、敵地での第1戦を2-2で引き分けて帰ってくると、ホームでの第2戦は勝ったほうが次のラウンドに進めるシンプルなシチュエーションであったが、一進一退の戦況が続き、スコアレスのまま延長戦に突入。手に汗握る展開となった。 それでも、最後に勝負を決めたのはトリコロールが誇るエースストライカー。延長後半終了間際にアンデルソン・ロペスがPKを冷静に沈め、悲願のベスト8を手繰り寄せた。 白熱の180分を戦って以降、Jリーグの開幕を迎え、さらにリーグ戦2試合をこなしたことで、チーム全体としてのゲーム勘は十分に養われているはず。反対に、シーズン序盤から連戦が続き、コンディション面で気になる部分は少なからずあるが、アジアの舞台を戦う上でそれは言い訳にできない。どの試合でもハイインテンシティー、ハイテンポのパフォーマンスを貫くことが横浜FMの矜持である。 1日に行われたJ1第2節・アビスパ福岡戦(0●1)を落としてしまい、そのまま中国に向わないとならないメンタル的な難しさはあるだろうが、それは裏を返せばリバウンドメンタリティーに変えられるチャンスでもある。選手としては多くの修羅場を戦ってきたハリー・キューウェル監督の手腕が試される部分である。 山東泰山とのグループステージでの戦績は1-0、3-0と連勝しており、苦手意識はない。もちろん、リーグ戦とノックアウトステージの戦いはまったくの別物であるが、自信をもって敵地に乗り込み、アドバンテージを持って帰ってきたい。