ドラフト注目の大型遊撃手2人。吉川と京田どっちが上?
ヤクルトで30年以上スカウトを務めショートでは池山隆寛を発掘した片岡宏雄氏の評価は京田が上。 「2人共に足はある。守備は京田。バッティングは、選球眼も含めてバットの出がいいのは京田の方。吉川にはセンスを感じるが、バットがトップの位置に決まってこないのが気になる。このタイミングというのは教えられるものではない。2人共にバッティングも含めて、プロのスピードやパワーにどう慣れて対応できるかが課題になるのだろうが、プレーしてきたリーグやチームの環境などを考慮すれば、即戦力に近いのは、京田の方かもしれない。2人のどちらを指名するかには、スカウトの好みも出てくるだろう」 今年、ルーキーでは早大で三塁だった楽天の茂木栄五郎がショートにコンバートされてレギュラーを獲得、新人王争いをするほどの結果を残し、広島の3年目、田中広輔が、ファイナルステージで大ブレイク、横浜DeNAの2年目、倉本寿彦がずっと3割をキープして(最終的には打率.294)定位置を確保、阪神も不調の鳥谷敬に代わって起用された4年目の北條史也が活躍するなど若手のショートストッパーの飛躍が目立った。 ドラフトの上位で消えることは間違いない2人の大型ショートが、そのショート新時代にどう割り込んでくるのか。そして、どこの球団に指名され、どうライバルとして競争していくのか。そのスタート地点は、明日のドラフトから始まる。