大の里 大関昇進へ前進 大相撲秋場所 12勝目 茨城・二所ノ関部屋【更新】
大相撲秋場所13日目は20日、東京都墨田区の両国国技館で行い、二所ノ関部屋（茨城県阿見町）所属の西関脇大の里（24）＝本名中村泰輝＝が東大関琴桜を下して12勝目を挙げ、大関昇進の目安とされる直近３場所合計33勝に到達した。 昨年夏場所の幕下10枚目格付け出しでの初土俵から所要９場所で大関昇進を果たせば、昭和以降で豊山と雅山（現二子山親方、同県水戸市出身）の所要12場所を大きく更新する。県内ゆかりの大関誕生は、２０１７年名古屋場所の高安＝同県土浦市出身＝以来となる。 大の里は石川県出身。日体大時代に２年連続でのアマチュア横綱に輝き、昨年３月に元横綱稀勢の里＝茨城県牛久市出身＝が親方を務める二所ノ関部屋に入門。今年初場所で新入幕となり、夏場所では幕下付け出しから所要７場所で最速優勝を達成した。大関昇進の可能性があった新関脇での先場所は９勝６敗にとどまり、今場所で大関昇進に再挑戦している。 昇進問題を預かる日本相撲協会審判部は、千秋楽まで注視する意向を示している。 大の里は12勝１敗で単独首位を維持。21日の14日目に西大関の豊昇龍に勝てば、２場所ぶり２度目の優勝が決まる。
茨城新聞社
