「細かな制球が」大垣日大・山田渓太、得意の直球に泣く センバツ
第94回選抜高校野球大会は第8日の27日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦があり、大垣日大(岐阜)は2―6で星稜(石川)に敗れ、8強入りはならなかった。 【マーガード熱投! 星稜vs大垣日大】 いかなるスポーツにおいても、自らの持ち味を出すのは当然。だが、時にそれが裏目に出ることもある。大垣日大の2番手として登板した右腕・山田渓太は「調子が良かった」という得意のストレートに頼り、それゆえに傷を負った。 3点を追う四回、初めて甲子園のマウンドに立った。捕手の西脇は直球のキレを見て「まっすぐで行けるところまで行こう」と積極的に要求。先頭の荒木は見逃し三振に切って取った。だが、甲子園の青空とは対照的に、投球内容の雲行きは怪しくなった。 続く津沢はフルカウントから低めの直球を左前打され1死一塁。さらに、佐々木にも直球から入った初球を痛打され、右中間への適時三塁打とされた。この回は結局計2失点。五回にも1点を失い、流れを戻せなかった。 山田渓太は試合後、「どんどんフルスイングしてきたので直球で対抗しようと思ったけれど、細かな制球が必要だった」と反省。捕手の西脇も「対策されていたかも」と悔しがった。 先発したエース左腕の五島は3回4安打3失点で、山田渓太は5回7安打3失点。大垣日大の看板である両腕の継投は本来なら万全の作戦だったはず。しかし、残念ながらともに実力を発揮できず、策は実らなかった。【岸本悠】 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。