６月２５日、米ニューヨーク州の裁判所は、不倫口止め料の不正会計処理を巡りトランプ前米大統領（写真）に出していた、公の場で証人や裁判所職員に関する発言を禁じる「かん口令」を一部解除した。写真は２２日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催されたイベントで撮影（２０２４年　ロイター/Tom Brenner）

Luc Cohen [ニューヨーク ２５日 ロイター] - 米ニューヨーク州の裁判所は２５日、不倫口止め料の不正会計処理を巡りトランプ前米大統領に出していた、公の場で証人や裁判所職員に関する発言を禁じる「かん口令」を一部解除した。 同事件の証人や陪審員に関して発言できるようになる。 トランプ氏は先月３０日に有罪評決を受けた。 検察などの関係者への言及は引き続き制限される。 また、陪審員の身元を明かすことを禁止した別の措置も維持された。検察は先週、トランプ氏の支持者らが陪審員を特定して暴力を振るおうとしたと述べていた。 トランプ氏は２５日、米保守系メディアのニュースマックスに対し、かん口令の解除が部分的にとどまったことについて、不公平だとし「完全に解除されなければならない」と語った。 トランプ氏の弁護団はかん口令が大統領選に向けた選挙運動を妨げているとし、２７日に開催される候補者テレビ討論会で同氏の発言が制限される可能性に懸念を示した。