三陸、能登に思い寄せる 東日本大震災から13年 豊洲特種物業会が黙とう
東日本大震災の発生から13年がたった11日、東京・豊洲市場で高級商材などを扱う仲卸団体の特種物業会(宇田川浩会長)は、震災の犠牲者を悼み、取引開始前に黙とうをささげた。
黙とう前には、同業会の各取引委員会の委員長があいさつした。石川武特種物取引委員長は、被災地のいち早い復興を願った。今年1月に発生した能登半島地震に触れ、「被災された方々に哀悼の意を込めて黙とうをささげたい」と話した。吉橋善伸カキアユ取引委員長は、宮城県の復興状況について「若い方がどんどん復興に協力して、豊洲に良いカキが並ぶよう皆さん努力されていた」と述べ、感謝を示した。
熊川和貴ウニ取引委員長は「三陸や能登は特種物業会にとりましても多くの魚を出してくれる本当に縁の深いところ。皆さまとともに元の三陸や能登に戻るよう支援していきたい」と話した。宇田川勝久活魚取引委員長は、震災で亡くなった被災者とその家族に追悼の意を込めた。
特種物業会では震災発生以降、2012年から毎年黙とうをささげている。今後も犠牲者を悼み、黙とうをささげていく。