明豊・川崎監督、勝因は「守りだ」のおまじない 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第10日の31日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準決勝が行われ、明豊(大分)が中京大中京(愛知)を5―4で破り、春夏通じて初の決勝進出を果たした。 【明豊vs中京大中京】接戦を写真特集で ◇明豊・川崎絢平監督 3試合を戦った中で太田(虎次朗投手)が一番良かったのが先発した試合。太田も投げやすいのかなと思って先発させた。財原(光優投手)もいたが、きょうの京本(真投手)の出来なら、最後まで締めてもらいたいと思っていた。 (初めての決勝進出だが)決勝でも勝ち負けはつく。少しでもひるむと(東海大相模は)力のある学校なので今の状況に満足していると、前半からやられてしまう。今はうれしい気持ちもあるが、(甲子園に)来たからには勝ちたい。ホッとしているというより、明日はどうしようかな、という思いが強い。 (勝因は四回の)2死からつないだ連打と守り。自分たちは「守りだ」「守りだ」とおまじないのように言ってきた。(甲子園では)技術的に上手なチームはたくさんあるが、ウチは泥臭さだったり、守らなければという意識がすごく高い。追いかけてられても落ち着いて試合を運べるようになってきた。精神的に動じないというか、どっしりした気持ちでできている。 (中京大中京は)完成度が高く、やりにくい相手だと思っていた。畔柳(亨丞)投手が本調子でなかったのも、ウチにはプラスに出たのかもしれないが、他の投手も崩すのにすごく苦労するチームだった。 ◇「気持ちで勝っている自信」幸修也主将 今日は相手より気持ちの面で勝っているという自信があった。全員の気持ちが勝利につながったと思う。監督からは「史上最弱」と言われていたが、その言葉があったからこそ「見返してやる」という気持ちでやってこれた。明日は日本一目指してあと1勝したい。 今日投げた2人は本当に頼もしいし、後ろにいても、本当に守りやすい。投手陣が頼もしいからこそ、守備からリズムを作ることができている。それは確実に勝利ににつながっていると思う。 (畔柳亨丞投手と対戦した感想は)最初からストレートで来ると思っていた。(畔柳投手は先発しなかったが)他の投手も投げると想定してやってきたので、今日はしっかり対応できたと思う。相手チームは足を絡めてきて、ちょっとやっかいだなという印象はあった。 (無失策について)甲子園は本当に守りやすいが、緊張感を持ってやることが何より重要。あと1試合もノーエラーで乗り越えたい。 ◇決勝戦もライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、決勝もライブ中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。