新型冷蔵庫が続々 いま“冷凍市場”が熱い!【WBS】
家電メーカー2社が冷蔵庫の新商品を相次いで発表しています。両社とも強化したのは冷凍庫の機能です。今、消費者のライフスタイルの変化に合わせて、”冷凍”市場が熱く盛り上がっています。 三菱電機が14日に発表したのは、最新の冷蔵庫「MZシリーズ」。一見普通の冷蔵庫のように見えますが、特徴は冷凍室にあります。中には冷凍された野菜が袋詰めにされ、ずらりと入っていますが、ただ凍っているだけではないといいます。 三菱電機冷蔵庫営業課の川島宏朗さんは「この冷蔵庫で凍らせた野菜は、手で砕くことができる」と説明します。しかし、野菜を砕くとは一体どういうことなのでしょうか?
試しに、竹﨑由佳キャスターが冷凍室から取り出したを手で揉むと、バリバリと簡単につぶすことができました。袋を開けると、中から細かく砕かれたキャベツが出てきました。す。 「MZシリーズ」では冷凍庫に内蔵された吹き出し口からマイナス25度の冷気が発生。冷凍しておいた野菜をこの冷気でさらに30分ほど“追い冷凍”することで、野菜を細かく砕ける状態にできるといいます。キャベツやほうれん草などの葉物野菜だけでなく、パプリカや根野菜もスライスすれば粉々にすることができます。 「野菜を砕くのが今の時代の食卓にあった機能なのか」(竹﨑キャスター) 「家族がばらばらでご飯を食べるとか、一日の中で料理する回数が増えるというところに対しては、時短という価値も提供できるため、非常に重要だと思っている」(川島さん) 三菱電機が野菜の冷凍にこだわったのは、食品ロスが最も多い食材だからだといいます。 「傷みやすい野菜は、長く使おうとすると長く保存しないといけない。野菜の冷凍に対するニーズが非常に高まってきている」(川島さん)
同じく14日に冷凍庫を強化した新型冷蔵庫を発売したのが、アイリスオーヤマです。 その特徴が冷凍室の容量。冷凍室の容量が最大123リットルと全体の半分以上が冷凍室を占める冷蔵庫です。冷凍室の中に買い物かご2.4個分の食品を収納できるといいます。 なぜここまで冷凍のスペースを広げるのでしょうか。 「冷凍食品の需要が伸びて、冷凍食品を保存する場所が少ないという不満の声が上がっている」(「アイリスオーヤマ」の元田奈々さん) 共働き世帯やシニアの一人暮らし世帯で、1人で食事をする「個食」が増加しているほか、タイムパフォーマンスを重視する考え方も冷凍食材の利用に繋がっているといいます。