THE YELLOW MONKEY、1.5万字超えのインタビューを掲載。“復活ののろし”となるアルバム『Sparkle X』を語る【後編】
――最後に、アルバム『Sparkle X』についての思いを一言ずついただけたらなと思います。 HEESEY 僕らの世代のアルバム感という話も出ましたが、今回、アルバムのリリースを前に世に出ている曲もありますが、まだ出ていない曲の底力が全部詰まった上で『Sparkle X』というアルバムになるっていうことをいつも以上に強調したいというか。いろんな曲が出てるぶん、アルバム収録曲にすごく期待してほしいなと思います。それらがライブになったときに、実は本領を発揮したりするので。僕ら自身もそう願っていますし、みなさんもそういう感覚で、全曲聴いていただけたらと思います。 吉井 やっぱり自分の病気というのが、テーマになっていることは事実で。今までのTHE YELLOW MONKEY節……胸のボタンを3つぐらいあけてイエーイみたいな成分はあまりないかもしれないんですが、代わりに出てきた新しい成分をすごく大事にしたい。それは、新しいTHE YELLOW MONKEYの宝石だと思っています。それで、重要なのは、やはりライブで。ライブはどんどん強化していきたいと思っています。どんなアーティストでもそうですが、年齢を重ねていくと、曲を作るスキルも絶対に落ちてくるんですね。それでも、アルバムをがんばって作るというのは、ライブと作品が対になっているからで。ニューアルバムがないと新しいコンサートができないから、そこは、長く続けるアーティストの一つの宿命です。個人的な病気のことも含めて、我々が新しく挑戦し続けるところだと思っていますので、また次作もその次の作品も引き続き長い目で見ていただければと思います。ひとまずは、この『Sparkle X』を体感してほしいと思っています。 ANNIE LOVIN(吉井和哉)をはじめバンドもひと山越えてきたところで、また復活……僕はそこまでヘビーにはとらえていなかったんですけど、やっぱり状況が複雑になるにつれて、大変なことを乗り越えてきたなというのがあって。もう1回バンドができる喜びというのが、このアルバムにすごく詰められたと思います。あとは、LOVINの歌のことになりますが、今までは「死」といいながら「生」を歌うとか、「絶望」といいながら「希望」を歌うとか、ちょっとひねくれた表現をしていたと思うんです。でも、今回のアルバムはすごくストレートに伝わると思うので、そういう言葉の一つ一つの重みが違って聴こえると思います。乗り越えてきたLOVINが、そういう力強い言葉で歌うことで、今、すごく困っていたり、悩んでいる人とか、それこそ身体のことでどうしようもない人が、ちょっとでも希望の光を見てくれたらいいなと思っていますし、そういうアルバムになったと思います。ぜひみなさんでかわいがってあげてくれたらと思います。 EMMA 「復活の日」という曲がありますが、僕自身も世の中的にもいろんなことがあったので、THE YELLOW MONKEYがこの4人でまたバンドをやれるということ、このアルバムができたということは、復活ののろしになっている気がして。このアルバムを携えて、ライブもしたいですし、ここからまた新しい世界を広げたい。先日の東京ドームでも思いましたが、やっぱり素晴らしいオーディエンスがたくさんいるので、彼らのところに音を届けたいです。そして、彼らと一緒にまた新しい世界をね、目にしたい。歳はとっていきますけど、できることはまだあると思うので、衰えつつも、またなにか探して、転がっていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。ということで、『Sparkle X』もよろしくお願いします! 文:PMC編集部 撮影:横山マサト <リリース情報> 10th Album「Sparkle X」 2024年5月29日(水) リリース 【CD収録曲】 M-01. SHINE ON M-02. 罠 M-03. ホテルニュートリノ M-04. 透明Passenger M-05. Exhaust M-06. ドライフルーツ M-07. Beaver M-08. ソナタの暗闇 M-09. ラプソディ M-10. Make Over M-11. 復活の日 <ツアー情報> THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 ~Sparkleの惑星X~ 2024年10月15日(火) 神奈川・神奈川県民ホール 大ホール OPEN 17:30 / START 18:30 2024年10月20日(日) 愛媛・愛媛県県民文化会館 メインホール OPEN 16:30 / START 17:30 2024年11月1日(金) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール OPEN 17:30 / START 18:30 2024年11月7日(木) 広島・広島文化学園HBGホール メインホール OPEN 17:30 / START 18:30 2024年11月10日(日) 兵庫・神戸国際会館こくさいホール OPEN 16:30 / START 17:30 2024年11月15日(金) 福岡・福岡サンパレスホテル&ホール OPEN 17:30 / START 18:30 2024年11月21日(木) 宮城・仙台サンプラザホール OPEN 17:30 / START 18:30 2024年11月26日(火) 栃木・宇都宮市文化会館 大ホール OPEN 17:30 / START 18:30 2024年12月1日(日) 北海道・札幌文化芸術劇場hitaru OPEN 16:30 / START 17:30 2024年12月7日(土) 福井・福井フェニックス・プラザ エルピス 大ホール OPEN 16:30 / START 17:30 2024年12月9日(月) 大阪・フェスティバルホール OPEN 16:30 / START 17:30 2024年12月13日(金) 鹿児島・川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第1ホール OPEN 17:30 / START 18:30 2024年12月28日(土) 東京・日本武道館 OPEN 17:00 / START 18:30 2025年1月8日(水) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール OPEN 17:30 / START 18:30 2025年1月15日(水) 大阪・大阪城ホール OPEN 17:30 / START 18:30 2025年1月19日(日) 宮城・仙台サンプラザホール OPEN 16:30 / START 17:30 2025年1月24日(金) 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール OPEN 17:30 / START 18:30 2025年2月7日(金) 東京・東京ガーデンシアター OPEN 17:30 / START 18:30 2025年2月11日(火・祝) 福島・けんしん郡山文化センター 大ホール OPEN 16:30 / START 17:30 2025年2月14日(金) 福岡・福岡サンパレスホテル&ホール OPEN 17:30 / START 18:30 2025年2月23日(日) 岡山・倉敷市民会館 OPEN 16:30 / START 17:30 2025年3月7日(金) 熊本・熊本城ホール メインホール OPEN 17:30 / START 18:30 2025年3月14日(金) 富山・オーバード・ホール 大ホール OPEN 16:30 / START 17:30 2025年3月17日(月) 大阪・フェスティバルホール OPEN 17:30 / START 18:30 2025年3月20日(木・祝) 宮城・仙台サンプラザホール OPEN 16:30 / START 17:30 2025年3月27日(木) 香川・レクザムホール 大ホール(香川県県民ホール) OPEN 16:30 / START 17:30 2025年4月4日(金) 福岡・福岡サンパレスホテル&ホール OPEN 17:30 / START 18:30 2025年4月13日(日) 山形・やまぎん県民ホール大ホール OPEN 16:30 / START 17:30 2025年4月22日(火) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール OPEN 17:30 / START 18:30 2025年4月30日(水) 東京・NHKホール OPEN 17:30 / START 18:30
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