【米ビルボード・アルバム・チャート】イート自身初のNo.1、SEVENTEEN『SPILL THE FEELS』初登場5位
米カリフォルニア州アーバイン出身のラッパー=イート(Yeat)の新作『Lyfestyle』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。 『Lyfestyle』は、今年2月に発表した前作『2093』からわずか8か月でリリースされた通算5枚目のスタジオ・アルバムで、アルバム・チャート“Billboard 200”では前作の最高2位を上回り、自身初の首位を獲得した。TOP10には、2ndアルバム『2 Alive』から4作連続、EP『Lyfe』を含めて通算5作目のランクインを果たしている。 『2 Alive』(2022年 / 最高6位) 『Lyfe』(2022年 / 最高10位) 『Afterlyfe』(2023年 / 最高4位) 『2093』(2024年 / 最高2位) 『Lyfestyle』(2024年 / 最高1位) 初週(2024年10月18日~10月24日)は、セールスが60,000、ストリーミングが29,000(3,967万回)を記録して、累計89,000ユニットを獲得。週間ユニット、週間売上枚数それぞれ自己最高値を記録して、セールス・チャートでは2位、ストリーミング・チャートでは17位にそれぞれ初登場した。今週の週間セールス60,000枚は、これまでリリースしたアルバムの総売上35,000を大きく上回る記録を達成している。 高セールスを記録した本作は、22曲を収録したデジタル・ダウンロード、ストリーミングに加え、公式ウェブサイトで販売されたサイン入りのCDとアナログ盤がそれぞれリリースされている。イートがCDをリリースするのは『Lyfestyle』が初の試みで、アーティスト・グッズとCDがセットになったデラックス・ボックスセットが6種類、公式サイト限定のサイン入りCDが3種類リリースされている。 3種類の各CDには、「Style Lyfe」と「Back Then」が収録されたバージョン1、「5Brazy」と「Barbarian」が収録されたバージョン2、「Graveyard」と「Gone」を収録したバージョン3があり、公式ウェブサイト限定のデジタル・ダウンロードは、「Project Lyfestyle」を収録したバージョン1、「Project Lyfestyle」、「For Lyfe」、「Night Come」、「5Brazy Remix feat. クエイヴォ」を収録したバージョン2の2種類がある。なお、公式サイトでリリースされた各CDとデジタル・ダウンロードは、いずれも現時点で一般販売とストリーミングは解禁されていない。 今週記録したセールス60,000枚の内訳は、デジタル・ダウンロードが43,500、CDによる売上が12,000枚、アナログ盤は4,500枚だった。 前作『2093』は、初週3種類のデジタル・ダウンロードがリリースされていて、そのうち4曲を追加したデラックス盤『2093 P3』はイートの公式ウェブサイトでのみ購入可能だった。前述の通りCDはリリースされていないため、本作の初動売上12,000は全てデジタル・ダウンロードによる売上となっている。 新作の登場により先週4位にランクダウンしたサブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(79,000ユニット / 7%減少)は、今週2位に再浮上。一方、先週1位に初登場したジェリー・ロールの『ビューティフリー・ブロークン』は、初週から58%減少の68,000にユニット数を落として3位に、2位にデビューしたロッド・ウェーブの『ラスト・ラップ』も、47%減少の67,000に大きく数字を落として4位にそれぞれランクダウンしている。 続いて今週5位には、韓国のボーイズ・グループ=SEVENTEENの新作『SPILL THE FEELS』がデビューして、以下に続く通算6作目のTOP10入りを果たした。 『Face the Sun』(2022年 / 最高7位) 『SECTOR 17』(2022年 / 最高4位) 『FML』(2023年 / 最高2位) 『SEVENTEENTH HEAVEN』(2023年 / 最高2位) 『17 IS RIGHT HERE』(2024年 / 最高5位) 『SPILL THE FEELS』(2024年 / 最高5位) 『SPILL THE FEELS』は、初週セールスが64,000(今週のトップ・セールス)、ストリーミングが2,000(261万回)を記録して、累計66,000ユニットを獲得。高セールスを記録したCDは、それぞれ特典の異なる全17種類がリリースされている。 先週9位にランクインしていたモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(50,000ユニット / 5%増加)は6位に再上昇して、グロリラの『グロリアス』は初週から27%減少の50,000にユニット数を落として、5位から7位に順位を下げた。 今週8位には、米カリフォルニア州出身の女性シンガー・ソングライター=グレイシー・エイブラムスの新作『ザ・シークレット・オブ・アス』が先週の19位から上昇して、7月6日付で2位に初登場して以来のTOP10復帰を果たしている。 今週急上昇したのは、10月18日に7曲を追加したデジタル・ダウンロードとストリーミングのデラックス盤がリリースされたからで、デラックス盤のリリース効果によりストリーミングは89%増加の45,000、ユニット数は78%増加の49,000に大きく数字を伸ばしている。 ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』(48,000ユニット / 4%減少)は先週の7位から9位にランクダウン。先週8位に初登場したビッグXザプラグの『テイク・ケア』も8位から10位に順位を下げたが、ユニット数は若干数増加の48,000ユニットを維持している。 Text: 本家 一成 ※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月1日以降掲載予定となります。 ◎【Billboard 200】トップ10 1位『Lyfestyle』イート 2位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター 3位『ビューティフリー・ブロークン』ジェリー・ロール『ブラット』チャーリーXCX 4位『ラスト・ラップ』ロッド・ウェーブ 5位『SPILL THE FEELS』SEVENTEEN 6位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン 7位『グロリアス』グロリラ 8位『ザ・シークレット・オブ・アス』グレイシー・エイブラムス 9位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ 10位『テイク・ケア』ビッグXザプラグ