物語支えた越前和紙追加 越前市、大河ドラマ館で展示
紫式部が主人公の大河ドラマ「光る君へ」に合わせて越前市武生中央公園に開設されている「大河ドラマ館」で10月23日、物語を執筆しようとする式部の下に越前和紙が届いたシーンの再現展示が追加された。源氏物語の創作を支えたであろう越前和紙の存在をアピールしている。 ドラマでは、物語の執筆を紫式部(まひろ)に依頼した藤原道長から、大量の越前和紙が届けられた。式部が和紙と向き合いながら構想にふけり、源氏物語が紡がれ始めた。 展示スペースには、油単に包まれて積み上げられた越前和紙と、吉高由里子さん演じる式部が目を輝かせる場面の写真パネルを設置。「越前には美しい紙があります。わたしもいつか、あんな美しい紙に歌や物語を書いてみたいです」とのせりふも紹介している。 小道具は、式部が和歌を詠む場面で採用された伝統技法「打雲」による越前和紙などが並び、訪れたファンの注目を集めている。 大河ドラマ館の開設は12月30日まで。