メキシコ司法制度改革案 判事や司法関係者が反対デモ
メキシコシティ、メキシコ、9月9日 (AP) ― 今月に任期満了となるロペスオブラドール大統領の下、司法制度改革が進められているメキシコで9月8日、改革に反対する判事や閣僚、司法関係者、さらに野党国会議員がメキシコシティで大規模な反対デモを行った。 メキシコ議会下院は先週、7000人を超える判事全員を公選制にする法案を可決した。 同法案は8日、上院に提出され、後日審議と採決が行われる予定だ。 反対派は、全国7000人の裁判官を入れ替える改革は、司法の独立性に深刻な打撃を与え、その結果、法律よりも有権者や与党に忠実な裁判官にしてしまうと主張している。 上院では、ロペスオブラドール大統領が率いるモレナ党が3分の2議席に1議席足りないものの、野党議員を1人鞍替えさせる可能性がある。 人権団体は、この法案が「民主主義の本質に影響を与え、人権を危険にさらし、メキシコの国際的義務に違反する」として、上院にこの法案の廃案を求めている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)