イスラエル、ガザ物資輸送路遮断 食料搬入手続きを停止=関係筋
[エルサレム 17日 ロイター] - イスラエルは、パレスチナ自治区ガザへの食料搬入を行う業者による要請の処理を停止した。これによりガザ地区の食糧の大半を過去6カ月間にわたり供給してきた輸送経路が遮断されることになる。複数の情報筋が明らかにした。 イスラエルの公式データをロイターが分析したところ、今回の決定により、ガザ地区への物資の搬入量は戦争開始以来最低水準となっていることが分かった。 イスラエルの占領地政府活動調整官組織(COGAT)は、十分な支援物資がガザ沿岸地区に届き、イスラエルが人道援助の流入を阻止しないよう全力を尽くしていると説明。イスラエルが物資供給を妨害しているとの主張を否定している。 COGATの統計によると、10月1─16日にガザ地区への援助物資と商業物資を含む物資輸送量は、1日平均トラック29台分にまで減少している。 食糧供給に携わる2人の関係者によると、商業輸送を停止した理由は、イスラム組織ハマスが輸入品から収入を得ていることをイスラエルが懸念しているたためという。 ハマスの報道官は、同組織が食料を盗んだりそれを収入源にしたりすることはないとし、ガザ地区に援助物資を確実に配給しようと努めていると言明した。