阪神・森下、GW「こどもまつり」開幕ええとこ見せた 連勝止まったけど…キングタイ5号ごめんね弾「明日は勝っていい試合にしたい」
(セ・リーグ、阪神2-8ヤクルト、4回戦、2勝2敗、26日、甲子園)阪神は2-8でヤクルトに完敗し、13日ぶりの黒星で連勝は7で止まった。先発の青柳が四回途中で今季最短KOされ、守備陣は4失策、打線も送りバント失敗など精彩を欠いた中、森下翔太外野手(23)が四回にセ・リーグトップに並ぶ5号ソロ本塁打。恒例の「こどもまつり」に集まったチビっ子ファンを喜ばせた。 【表でみる】阪神・森下翔太の今季ホームランカルテ チビっ子も大人も、虎党ならみな目が離せなくなる打球を左中間に飛ばした。ゴールデンウイーク仕様の聖地で、背番号1が金色に輝く。森下がセ界トップに並ぶ5号ソロで、連勝が止まった虎の希望になった。 「久しぶりにホームランが出て、感覚としてはよかった。大事な場面で回ってきたときにも集中を保って、明日のゲームにいきたいと思います」 甲子園に放物線を描いたのは、0―5とされた直後の四回2死。ここまでチームが無安打に抑え込まれていた先発・小川の初球、139キロ直球を狙い打ち、ボールは左中間席で待つ虎党のもとへ。ヤクルト・オスナに並び、リーグ本塁打トップタイとなる一発を放った。 月間5本塁打は昨年9月の4本を上回って自身最多で、シーズン30発ペース。連続試合安打も9試合に伸ばし、自己最長を更新している。打球直撃による損傷の修復が済んだ、信貴山朝護孫子寺(奈良・平群町)の「張り子の虎」がこの日からベンチに帰還。その後押しも受けて昨季の自分を超えた。 この日からの3連戦は毎年恒例の「ゴールデンウィーク こどもまつり」として開催。スコアボードで選手名が平仮名で表記され、幼少期の習い事が紹介された。「もりした」も試合前には右翼の守備位置で待つ子供にしゃがんで目線を合わせて会話し、試合に入れば一振りでプロのすごみを見せつけた。野球を始めたばかりの未来のスターに向けて、自分なりのアドバイスがある。 「野球を始めた人は、最初は楽しく全力でやってほしいのが一番。でも、人と同じことをやっているだけだと、きっと苦しくなる。人と違うやり方を見つけたり、自分の特長を知ることが楽しさにも上達にもつながるし、最終的にプロにもつながるよと思ってほしい」 自分を知り、信じて貫く。1年目の成績に満足せず、オフからバットや打撃フォームを工夫し続けてきた森下の一打が、その姿勢で野球に取り組んでいることを体現した。「こどもまつり」の残り2戦で白星をつかんでみせると意気込んだ。