「諏訪さん夢くれた」 JAXA宇宙飛行士認定 茨城・土浦一高恩師ら称賛
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、宇宙飛行士候補の諏訪理さん(47)=茨城県つくば市出身=を正式に飛行士として認定した。諏訪さんの母校、県立土浦一高の関係者からは諏訪さんに対し「夢を与えてくれた」と称賛が相次いだ。 高校の卒業アルバムに「仕事場は火星」と書き込んでいた諏訪さん。高校3年時の担任だった武井一郎さん(68)は、「宇宙に行く夢が実現できそうで、本当によかった」と笑顔で話した。 武井さんは昨年夏、つくば市内で開かれたクラス会で諏訪さんと再会。当時は宇宙飛行士候補として激しいトレーニングを重ねていた諏訪さんの引き締まった体に驚きながらも、「宇宙飛行士に向けて頑張れよ」とエールを送ったという。 米国主導の国際月探査「アルテミス計画」では、日本人の宇宙飛行士2人が月面に降り立つ見通しで、現役宇宙飛行士の星出彰彦さん(55)と古川聡さん(60)ら5人に加え、新たに飛行士となった諏訪さんと米田あゆさん(29)の計7人から選ばれる予定。武井さんは「日本人第1号の月面着陸をしてほしい」と期待を寄せた。 プラニク・ヨゲンドラ校長(47)は「難しい試験やトレーニングを乗り越え、選ばれたことは生徒たちに夢を与えた」とたたえた。 同校には22日、諏訪さんを祝福するメッセージが多数寄せられたという。
茨城新聞社