今日27日 九州で局地的に滝のような雨で大雨の恐れ 土砂災害や道路の冠水に警戒
大雨の時に危険な場所
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。 ①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られる恐れおそれがあります。 ②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。 ③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。 ④地下は浸水する恐れがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。 ⑤上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。
蒸し暑さが続く 熱中症対策を
今日27日(木)の最高気温は、晴れる沖縄では33℃前後と、厳しい暑さでしょう。沖縄県(本島地方、宮古島地方、八重山地方)に、熱中症警戒アラートが発表されています。いつも以上に、こまめな休憩や水分補給を行い、エアコンを使用して涼しい環境で過ごすなど、万全な熱中症対策が必要です。 九州や近畿から関東は、27℃前後の所が多く、蒸し暑さが続く見込みです。湿度が高いと、汗が蒸発しにくく、身体の中に熱がこもりやすくなるため、熱中症の危険度が高まります。綿や麻など通気性の良い素材の服装を選ぶとよさそうです。 四国と中国地方は、気温の上がり方が鈍く、25℃前後でしょう。 一方、北陸や東北、北海道は日差しとともに気温が上がり、金沢は28℃、新潟や仙台は27℃の予想です。帽子や日傘で日差しを避けたり、日陰で休憩したりして、熱中症対策を心がけてください。 北海道は、昨日26日(水)より大幅に高くなる所が多いでしょう。札幌は26℃と、4日ぶりの夏日(最高気温が25℃以上)になりそうです。急な暑さで体調を崩さないように注意してください。
日本気象協会 本社 久保 智子