ウィスコンシンの学校銃撃事件、警察が容疑者の動機解明へ捜査本格化
Brad Brooks Joseph Ax [17日 ロイター] - 米中西部ウィスコンシン州の州都マディソンの学校で16日に起きた銃撃事件を巡り、地元警察が容疑者とされる女子生徒の友人や家族に事情聴取を進めるとともに、インターネット上の行動を調べて犯行の動機解明に取り組んでいる。 この事件では銃撃で生徒と教師の計2人が死亡。警察はその後自殺したとみられる女子生徒のナタリー・ルプノー(15)を容疑者と特定している。 地元警察トップのション・バーンズ氏は会見で「動機解明がわれわれの最優先事項だが、現時点では複数の要因が絡み合ったように見える」と語り、捜査に支障を生みたくないとの理由でそれ以上詳しくは明らかにしなかった。 警察は容疑者の携帯電話やコンピューター、ネット上の投稿記録を解析し、犯行声明などが出された可能性も探っている。 今年8月、容疑者の父親と見られる人物がフェイスブックに投稿した写真には地元の射撃クラブでショットガンを撃つ少女が写っており、コメント欄には自分と娘がこの春クラブに加入したと記されていた。 この写真の少女が着ていたのはロックバンド「KMFDM」のTシャツで、1999年に起きたコロラド州コロンバインの高校銃乱射事件で犯人が身につけていたのと同じ。 米国でも男性よりも銃を入手しにくい女性が乱射事件を起こすことは珍しい。ただ専門家によると、近年は若い女性の間で暴力や攻撃的な行動が増加しているという。