バイエルン伊藤洋輝の才能を日本代表でどう生かすか…「良さを知ることは大事ですから」守田英正が考えたこと「そこにトライしないと」
伊藤洋輝がバイエルン移籍を果たしてからは彼の活かし方は大きなテーマになっているが、MF守田英正(29/スポルティング・リスボン)が日本代表6月シリーズで見せた“興味深い行動”と、仲間を輝かせる方法とは? (全2回) 【写真】「ヒゲがない守田21歳、初々しい…」奥様と娘さんの3ショットも幸せそう…ヤンチャそうな伊藤洋18歳など日本代表レア写真を全部見る 日本代表のサッカーはどうすれば進化するのか。 頭をフル回転させて考えているのが、守田英正であることに異論はないだろう。その頭脳や行動については<前編>で記したとおりだ。
アジア予選の中で、どんな内容を残していくか
戦術眼に長けた守田だが、昨年11月にもある提案をしていた。北中米W杯アジア2次予選が始まるタイミングで、今予選を実りあるものにするアイデアは話題を呼んだ。 「日本人らしさなのかもしれないですけど、相手を立てて、例えば『リスペクトを持って、油断はなかったけど負けました』という言い方をするとしますよね。もしも、それで負けたとしたら(理由としては)キレイなものになりますけど……。僕らはもう1個上に行かないといけない。ただ勝つだけではなくて、出ている課題を克服したり、オプションを増やすこと、予選を通して自分たちができることを増やしていきたい。緊張感のある公式戦の中で、何をトライして、モノにしていくかが大事になると思います」 これまでの日本代表は「予選はとにかく結果が大事」と言い続けてきた。だが、今は違う。次のW杯に参加できるアジアの国数は、前回の4.5カ国から8.5カ国に増えた。そして、日本代表はチームとしてのレベルも、個人としてのレベルも進化している。 そのうえで、日本代表が築き上げた財産をさらに発展させることが現メンバーの責務でもある。だからこそ、守田の発言は現在の日本代表にふさわしいものだった。 日本代表の頭脳である守田に、2次予選が終わったタイミングで聞きたいテーマがあった。6月11日のシリア戦のあと、すべての取材を受け終えた守田を、取材エリアの最後尾で呼び止めた。
バイエルン移籍・伊藤洋輝をどう活かすか
まずは、伊藤洋輝の活かし方だ(この話を聞いた時点では、バイエルン移籍の報道すら出ていなかった)。 伊藤について、具体的に聞きたいポイントは2つあった。 1つ目は、これまでの日本代表において、伊藤が所属クラブでの試合ほど輝いてこなかった点について。バイエルンへ移籍が決まったことからも明らかなように、伊藤の能力はドイツでは高く評価されている。例えば、ドイツの『キッカー』誌は半年に1回、ポジションごとの選手のランキングを発表していて、最近の伊藤の評価は以下のようになっている。 22-23後半戦:センターバック部門 10位(チームの順位は16位) 23-24前半戦:サイドバック部門 4位(チームの順位は3位) 23-24後半戦はEURO後に発表予定だが、シュツットガルトが2位になったため、上位に入るのはほぼ確実。一方で日本代表では、この1年でスタメン出場数がベンチスタートを上回ったくらいで、絶対的なレギュラーではない。
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