【正直驚き!】こんなに値上がりするとは思わなかった国産スポーツ車×5選〈1990年代編〉
トヨタ スープラ[A80]]
・生産期間:1993年5月~2002年8月 ・新車時価格:284万円~474万円 ・中古車の価格帯:513.3万円~1100万円 1993年5月デビュー。派手な大型リヤスポイラーや、搭載される3リッター直列6気筒ツインターボエンジンに、6速MTなどなど。メーカーが販売するクルマとしては当時、かなりインパクトが強かったモデルだ。ほかにもNAエンジン/5速MT/ATモデル/タルガトップ仕様も用意された。ルマン24時間耐久レースに参戦したほか、国内のレースにおいてもGT500クラスにエントリーするなど、モータースポーツの世界でも活躍した。 いわゆる”80スープラ”の現在の中古車相場には、ただただ驚くしかない。スタートラインが500万円台なのだ。走行距離10万kmオーバーでもスポーツグレードのRZなら700~800万円も珍しくないという状況だ。
ニッサン スカイラインGT-R[BNR34]
・生産期間:1999年1月~2002年8月 ・新車時価格:499.8万円~630万円 ・中古車の価格帯:1478万円~7329.4万円 ”第2世代GT-R”の最後を飾るべく、1999年1月にデビューしたニッサン スカイラインGT-R[BNR34]。生産期間はおよそ3年半と、R32GT-RやR33GT-Rと比べても短い。先代のR33GT-Rよりもボディサイズをコンパクトにしたことで知られ、名機”RB26DETTエンジン”を搭載した最後のモデルとしても人気が高い。ファイナルモデルである”VスペックIIニュル”および”Mスペック ニュル”は発売日に即完売になるほどの過熱ぶりであった。 もともと中古車相場も高値安定のまま現在に至るR34GT-Rだが、ここ数年の過熱ぶりは数ある国産スポーツカーのなかでも突出しているといえる。いまやスタートラインが1500万円であり、もっとも高価な個体ともなれば、豪邸が建つほどの価格帯となってしまったほどだ。
ホンダS2000[AP1/AP2]
・生産期間:1999年4月~2009年6月 ・新車時価格:378万円~399万円 ・中古車の価格帯:169万円~1531万円 1999年4月デビュー。S800以来、およそ30年振りに復活したホンダのFRオープンスポーツモデルとして知られる。前後重量配分50:50を実現し、2リッターの直列4気筒エンジン”FC20型”のレッドゾーンは9000回転という、超高回転ユニットも大きな魅力とされる1台だ。2003年のマイナーチェンジ時には、多少ピーキーさが抑えられるなどクルマとしての熟成が進んだ。2005年11月には、エンジンが2.2リッターに変更され型式はAP2に。生産終了から15年経過した現在も、高い人気を誇る。 今回取り上げた5台のなかでもっとも振り幅が大きなモデルといえるのがS2000だ。20万km前後の過走行&修復歴ありの個体であれば、100万円台で販売されているいっぽうで、10万kmオーバーのクルマでも200~300万円台個体もある。走行距離よりも、オリジナル度やコンディションを重視した相場感といえる。
────────── ●文:松村 透(月刊自家用車編集部) ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。※価格帯の値は車両本体価格です。中古車価格については、2024年9月時点での中古車相場をもとに掲載しています(大手中古車サイトを用いた編集部調べ)。新車当時価格は、デビュー時などある時点でのカタログをベースとするなどした、参考値です。
月刊自家用車編集部