【侍ジャパン】井上温大、2回1失点で今大会2勝目 五輪、WBC、プレミア12の3大大会で1大会2勝は大谷翔平以来
◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 1次リーグB組 ドミニカ共和国3―11日本(18日・天母) 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は1次リーグ(L)のB組が台北で行われ、1位でのスーパーラウンド(R)進出を決めている日本はドミニカ共和国を下し、5連勝とした。大会初登板となった先発の戸郷翔征投手(24)は4回2失点、63球で降板。2番手の井上温大投手(23)は2回1失点で大会2勝目を挙げた。3大大会で1大会2勝は、23年WBCの大谷以来。打線は今大会最多の11得点で、21日から東京Dで行われるスーパーRに弾みをつけた。 5戦全勝を飾った1次Lは井上の白星で始まり、井上の白星で終わった。開幕投手の初戦から中4日。戸郷からバトンを受けて5回から2番手でマウンドに上がると、2回1安打1失点で昨年WBCの大谷翔平以来、巨人では06年WBCの上原浩治以来、2人目の同一大会2勝目を挙げた。 「ゼロに抑えようと投げました。外国人は高めを使いながら空振りを取れるんだなと思えたので、それもいい自信にしたい」 雨中の天母。前回は帽子を何度も飛ばしたが、この日は5回2死一塁で元日本ハムのアルカンタラから内角速球で見逃し三振を奪った際の1度のみ。「縫ってキツくしてもらったので、落ちづらかった」と再発“防止”した上で腕を振った。悪天候で球が滑り、6回1死三塁から暴投で1点を失ったことは「反省」と振り返るが、強みを失わず3三振を奪ったのはプラス材料だ。 台湾では外食ゼロ。戸郷が前回遠征先の名古屋で炊飯器を購入し、日本米に、「ごはんですよ」やみそしるも持参していたことから宿舎で日本食を楽しんだ。同行中の巨人のスタッフの手も借りながら、ナイター終了に合わせて白米を炊いており、「米とカレーばかり食べています」とニッコリ。スプーンでカレーをかき込むのは至福の時だった。 侍ジャパンは強化試合を除く国際試合24連勝。21日からは東京Dで順位決定戦を含む4試合のスーパーRに臨む。「一人ひとり打ち取ることしか考えず、一球一球投げることがゼロにつながると思う。そこだけ意識したい」。地の利も生かし、世界一への力になる。(田中 哲) ◆記録メモ ▼同一3大大会2勝 開幕のオーストラリア戦で先発勝利した井上(巨)が、リリーフで今大会2勝目。プロ選手が出場した(99年以降)、五輪、WBC、プレミア12の3大大会で1大会2勝は、23年WBCの1次R・中国戦、準々決勝・イタリア戦でともに先発勝利の大谷翔平(エンゼルス)以来。 巨人投手では06年WBCの1次L・中国戦、準決勝・韓国戦に先発勝利した上原浩治と2人目だ。ちなみに松坂大輔(西武、Rソックス)は06年、09年WBCでともに3勝をマークした。
報知新聞社