攻守で勝利に貢献した箱山 遥人捕手

＜第106回全国高校野球選手権大会：英明0ー1健大高崎＞◇7日◇1回戦第2試合◇甲子園 　大会初日の第2試合は健大高崎が英明を1対0で下し、9年ぶりとなる初戦突破を決めた。 【一覧】第106回全国高校野球選手権大会　組み合わせ 　攻守で勝利に貢献したのは主将の箱山 遥人捕手（3年）だ。打者としては5回に一死2塁の場面で左翼のフェンス手前まで飛ばすと、二塁走者の加藤 大成内野手（2年）の好走塁で決勝点となる犠飛となった。守備でも先発の下重 賢慎投手（2年）、2番手の石垣 元気投手（2年）を好リード。特に石垣投手の配球ではスライダー、カーブを有効的に使い、この日最速153キロを計測した速球を活かす投球で完封リレーに繋げていた。頼れる主将の活躍に青柳 博文監督も「箱山に尽きます。しっかりと打って、しっかりと守ってくれた」と脱帽。それでも箱山自身は、「打撃陣は反省です。練習では調子が良かったのですが、もう少し援護して投手陣を楽にしたい」と次を見据えていた。 　投手陣では2番手の石垣が期待通りの活躍を見せた。4回一死満塁のピンチでマウンドにあがると、最初の打者を併殺打に打ち取って得点を与えなかった。その後も「経験のあるのは自分だけなので緊張はしなかった」と自慢の直球で英明打線を無安打に抑えた。「涼しかったですし、しっかりと投げることができた」と今年から導入された2部制の影響も味方につけ、センバツ大会に続く快投を見せつけた。 　また健大高崎はこの日、8番で1年生の石田 雄星外野手をスタメン起用。「とても緊張したが、先輩から『甲子園なんだから楽しんでいけ！』と言われて落ち着くことができた」と全国大会初出場を果たすと、第一打席から初球を振り抜いてライト前へはじき返した。「変化球をうまくうつことができた」と積極果敢な打撃で期待に応えて見せたが、第3打席では三振に終わり『チャンスを潰す形となって悔しかった」と悔しさを滲ませていた。 　春夏連覇に向けて大事な初戦を接戦でものにした。次戦は智辯学園（奈良）と岐阜城北（岐阜）の勝者と対戦する。