【カンボジア】カンボジア事業、成功モデルに=味の素社長
「カンボジア事業は法人設立から短期間で黒字化した。これを、成功の『型』として他国にも展開したい」。味の素の藤江太郎社長は7日に開いた2025年9月中間期の決算会見で、海外事業に関するNNAの質問にこう答え、新興国での事業展開に意欲を示した。 カンボジアで味の素は、2009年に現地法人を設立。自社製品を販売するほか、うまみ調味料の袋詰めを手がける。同国は、人口が約1,700万人と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国中7位にとどまり市場規模が小さいが、同社は黒字を確保しており、藤江社長はこのモデルを他国にも応用したい考えだ。 味の素は30年までを対象とする経営計画で、海外事業については高付加価値商品へのシフトやフロンティア地域の成長などを目標に掲げる。タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン、ブラジルの5カ国を主要市場とし、この周辺に位置するカンボジアやバングラデシュ、ボリビアなどをフロンティア地域として位置づけている。藤江氏は、ラオスやインドもフロンティアとして成長に期待しているという。