<高校野球>明豊2年連続の春 九州大会43点、圧倒的打撃力 第92回選抜高校野球
第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の選考委員会が24日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールであり、出場校32校が決まった。大分県からは明豊(別府市)が選ばれた。明豊の春の甲子園出場は2年連続4回目。2019年は、持ち前の高い打撃力でセンバツを勝ち進み4強入り。秋の九州地区大会も制して、12年ぶり2回目の明治神宮大会出場を果たした。選抜大会は3月13日に組み合わせ抽選会があり、同19日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する。【河慧琳】 【写真特集】地区大会決勝、大分商に打ち勝ちV 2年連続出場となる明豊は、昨秋の九州地区大会決勝で大分商との県勢対決を制し、夏の県大会準決勝で敗れたリベンジを果たした。全4試合でチーム打率3割9分6厘の破壊力を見せつけ、43得点をたたき出した。 地区大会で本塁打を放った2番・為藤隆心選手(2年)や3番・布施心海選手(同)をはじめに、7番・居谷匠真捕手(同)などの下位打線まで隙(すき)のない打線が光る。「切れ目のない打線で相手にプレッシャーをかけ続けたい」と川崎絢平監督はにらむ。 投手陣も充実している。主将を務めるチーム主力の若杉晟汰投手(同)、4番・狭間大暉投手(同)の2人が軸となる。若杉投手はピンチにも動じない安定感が強み、狭間投手は力強い直球で相手を翻弄(ほんろう)する。 1年生も逸材がそろい、地区大会決勝で先発した京本真投手、永見星直投手らの春に向けた成長に期待がかかる。 守備の面でも「取れるアウトを確実に丁寧に取る」という基礎を徹底して、チームは「打者で5点以上得点し、守備では3点以内の失点」を目標に据える。 4回目となる春の甲子園。川崎監督は「一つずつ泥臭く勝ち上がり、日本一を目指す」と意気込む。 ◇南こうせつさんが校歌作曲 1999年に開学。国公立・難関私立大を目指す「特別進学クラス」と、全国レベルの部活動を推進する体育コースなど個性に応じた多様な編成が特徴の「総合進学クラス」がある普通科の他、看護科がある。生徒数は475人(8日現在)。 野球部以外も強豪で知られる部活動は多く、男子卓球部は全国大会に17回連続出場。剣道部の男子は全国選抜大会準優勝、女子ソフトテニス部も19年に国体で4強入りした。 卒業生も幅広く活躍。OBに福岡ソフトバンクホークスの今宮健太選手や、東京パラリンピックの女子走り幅跳びで日本代表に内定した中西麻耶選手らがいる。校歌は歌手の南こうせつさんが作曲した。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、全31試合をライブ中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。デジタル紙面では出場決定号外も無料で配信します。