「ハピネット」が最高値街道を爆進中 キッズとアダルト掛け合わせた「キダルト需要」取り込み増額期待 初の現地法人を米国に設立
【凄腕アナリスト ザ・覆面】 衆議院選挙の結果を受けて、次の視点は31日の日銀金融政策決定会合の結果発表。そして11月は1日の米10月雇用統計、そして5日の米大統領選、7日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での政策金利発表と立て続けに起きるビッグイベントに移る。 日経平均は前週に2週連続の大幅安となったが、「株安・円安」の「日本売り」に歯止めが掛かり、年末に向けて反転の糸口がつかめるかどうかの、重要な岐路に立っているといえる。 その突破口の1つとなるのは、本格化している企業決算の動向だ。30日は日立製作所、アドバンテストで、31日はデンソー、富士通。11月は1日に三菱商事、TDK、村田製作所。5日は三菱重工と任天堂。6日はトヨタとホンダといった相場に影響が大きい注目企業が決算発表を予定している。 こうしたなか、11月6日に決算発表を控えるバンダイナムコホールディングスが23日の大引け後に、今3月期通期の連結業績予想を上方修正した。営業利益は前回予想から450億円増額の1600億円(前期比76・4%増)に引き上げ、3期ぶりの営業最高益更新に増額された。 家庭用ゲームの大型ダウンロードコンテンツの世界的ヒットに加え、新作ゲームアプリやプラモデルなど大人向け商品、トレーディングカード、カプセルトイ、IP(知的財産)プロデュース事業の興行収入などが寄与した。 ここで注目されるのが、バンダイナムコ系の玩具・ゲーム流通最大手で東証プライム上場の「ハピネット」(7552)だ。同社は今2025年3月期連結業績予想を売上高3300億円(前期比5・8%減)、営業利益78億円(同10・1%減)の減収減益予想としている。しかし、8月の第1四半期決算の発表と同時に第2四半期業績(4~9月)を上方修正。通期営業利益予想に対する第2四半期予想60億円(前年同期比26・9%増)の進捗(しんちょく)率は約77%に達している。 年末年始商戦を控えて素人目にも上方修正の確率が極めて高く、その増額修正幅がむしろ注目されてくる。