ECBホルツマン氏、インフレの根強さが過小評価されている-報道
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、チリのメディアLT Pulsoとのインタビューで、インフレの根強さが「過小評価されている」との考えを示した。
タカ派のホルツマン氏はECBの6月利下げに政策委メンバーで唯一反対した。同氏はチリ・カトリック大学での金融政策に関する討論会に出席するため、サンティアゴを訪れた。
同氏は「われわれの行動と過ちには主に2つの可能性がある。行動が早過ぎるか、遅過ぎるかだ」とした上で、「私の感覚では、早過ぎる動きは遅過ぎる動きよりも大きなリスクを生む」と語った。
遅過ぎる利下げは「一時的に成長率を若干低下させる可能性がある」と指摘。一方、「早過ぎる動きが新たなインフレを引き起こせば、恐らく再び利上げしなければならなくなる」と述べた。
「これはより多くのノイズを発生させ、システムに悪影響を及ぼす」と付け加えた。
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原題:ECB’s Holzmann Says Inflation’s Stickiness Underestimated: Pulso(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Zoe Schneeweiss