上り調子のデロイト トムス笹原&アレジ組がポール獲得! GT300は新型アストンが最速|スーパーGT第3戦鈴鹿
■GT300クラス
GT300クラスは、抽選の結果グループBの予選Q1からスタート。セッション開始直後、コースインしたばかりの22号車アールキューズ AMG GT3(和田久)が2コーナーの立ち上がりでスピンするシーンもあったが、幸いにもクラッシュはなかったようで、走行を続けることができた。 まずアタックラップを完遂したのがケイ・コッツォリーノの45号車PONOS FERRARI 296で、1分59秒880。ただその直後、井口卓人ドライブの61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが1分58秒650を記録して首位を奪った。 61号車スバルはこのタイムを計測してピットに入り、タイヤを温存した。ただ走行を続けた藤井誠暢ドライブの777号車D'station Vantage GT3が、1分57秒894を記録して首位に浮上することになった。 その後だった。小暮卓史がドライブする前戦勝者の88号車JLOC Lamborghini GT3が、130Rでスピンしてコースオフ。満足いくタイムを計測できず、Q1のBグループ最下位で終えた。またジョアオ・パオロ・オリベイラがドライブしていた56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rも、88号車JLOCのスピンの影響を受けてアタックを中止せざるを得ず、このグループ12番手となった。 続いて行なわれたQ1のグループA。最初に競争力のあるタイムを計測したのは20号車シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸)で1分58秒408。ロベルト・メリが乗る6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、1000分の16秒だけ20号車シェイドレーシングに届かなかった。 サクセスウェイトが最も重い54kgの2号車muta Racing GR86 GTは、ハンデをものともせず。平良響がドライブし、セクター1で全体ベストを記録するなど3番手でQ1を通過した。 Q2はまず、Q1各グループで9番手以下に沈んだ車両によって下位グリッドを決する“ロワー17”からスタート。ここではランキング4番手につける65号車LEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥が最速タイムをマーク。これで予選17番手以上が保証され、その後上位組“アッパー16”の結果により13番グリッドスタートが決まった。 続いて、ポールポジションを含めた上位グリッドを決する“アッパー16”が行なわれた。ここでの最速は61号車スバルの山内英輝の1分58秒193だったが、777号車D'stationのチャーリー・ファグが1分58秒296というタイムをマークし、Q1との合算タイムでポールポジションを手中に収めた。2番手は61号車スバル、3番手はポイントリーダーの2号車mutaだった。
戎井健一郎