宮島訪問税、1年間で4億円 訪日客増加などで想定上回る
宮島(広島県廿日市市)を訪れる観光客たちに市が1人100円を課す宮島訪問税の徴収額が、昨年10月の導入から1年間で約4億円となったことが30日、市のまとめで分かった。インバウンド(訪日客)の増加などを背景に年間の想定を上回る水準で、市は観光客の受け入れ環境の整備などに生かすとしている。 【グラフ】宮島訪問税の月別の税収額と来島者数 訪問税は市が条例を定めて集める地方税で、島民や、島の事業所、学校に通勤通学する人、修学旅行生たちを除き小学生以上から徴収。宮島口フェリー旅客ターミナルなどで乗船料金に上乗せするほか、頻繁に訪れる人向けに1年分として500円を一括納付する「年払い」も随時受け付けている。 市宮島企画調整課の集計では、9月末までの徴収額は計4億77万400円。2024年度分で3億5千万円の収入を見込んだ市の年間想定を上回る。月2千万~4千万円台で推移し、最多は秋の行楽期に当たる昨年11月の4388万2100円だった。
中国新聞社