おなかごろごろしない A2ミルク3月1日発売 協会“お墨付き“で初
酪農家やメーカーらでつくる日本A2ミルク協会は、おなかがごろごろしにくいとされるA2ミルクで、同協会の認証基準を満たした第1号商品を3月1日に発売すると発表した。石川県の乳業メーカーが製造し、東京や大阪のスーパーや百貨店に並ぶ予定だ。牛乳の需要拡大に期待する。 【画像】認証制度の基準を満たす商品に付ける認証マーク A2ミルクは、牛乳に含まれるタンパク質「ベータカゼイン」のタイプがA2型の牛乳。A2型の遺伝子だけを持つ乳牛から搾れる。同協会は認証制度を2月から試験運用していた。 商品名は「日本A2協会牛乳」。希望小売価格は1パック200ミリリットル入りが162円、同1リットル入りが389円。遺伝子検査や生乳の輸送や加工体制の整備費用などを考慮して設定した。認証第1号となったホリ乳業(金沢市)が生産する。同社関連企業で、乳用牛350頭を飼養するホリ牧場(石川県内灘町)の取締役、堀牧人さん(40)は「牛乳を飲めない人にも手に取ってほしい」と期待する。A2遺伝子を持つ牛約60頭を飼養。生乳の生産量を現状の2倍となる1日3トンに増やす目標を掲げる。 同協会は「30年までには全国のスーパーで購入できるようにしたい」としている。
<ことば> A2ミルク
牛乳を飲むとおなかがごろごろする要因とされるたんぱく質「ベータカゼイン」のタイプが、消化不良を起こすとされるA1型ではなく、A2型の牛乳。A2型の遺伝子だけを持つ牛から搾乳する。