彼氏に「一緒にいて楽しいけど結婚のイメージが湧かない」と言われる理由は?
「結婚について」と題する30歳の女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは現在、婚活をしていますが、最近付き合った複数の男性から、立て続けに「一緒にいて楽しいが、結婚のイメージが湧かない」という理由で振られたそうです。そのため、自分に自信がなくなり、将来について不安を感じ始めているとのこと。交際する男性になぜそのように言われるのか、自分に何か改善すべき点があるのかと読者に尋ね、アドバイスを求めています。 投稿を読み、「一緒にいて楽しいが、結婚のイメージが湧かない」と言われる理由について、三つの可能性を考えました。 一つ目は、トピ主さんの人生や生活スタイルに「入り込む隙がない」と思われがちだから、という理由です。トピ主さんは大手企業勤務で平均以上の収入があり、結婚しても仕事は継続するつもりだし、とはいえ派手な暮らしはしておらず、身の丈に合った生活をしていると思うとのこと。容姿を褒められることが多く、仕事はもちろん、食生活や身だしなみ、体形維持などで自分磨きに励んでいるのだとか。しっかりと自立し、自分なりのルールやこだわりを持って生活している雰囲気が伝わってきました。 身だしなみや体形に気をつける生活は、レベルにもよりますが、他人から見てストイックに映ることが少なくありません。いつもビシッとしている相手だと、気楽なお店に誘って飲食を思い切り楽しむ、といったこともしづらいですよね。加えて、経済的に自立していることもあって「この人は自分がいてもいなくても変わらないのだろう」「一人で生きていけそう」などと思われてしまいやすいのかもしれません。 もし思い当たる節があるならば、今後は相手の生活スタイルに多少合わせることを意識してみるか、あるいは最初から生活のレベルやスタイルが似ている人を探すといいように思いました。 二つ目は、恋愛や人との関係構築に使える時間が少ない年齢になったから、という理由です。 これまで交際に至った男性たちは、マッチングアプリや、行きつけのお店や仕事関係の人たちに紹介された相手だったそうですね。どの相手とも交際期間は2~3か月だったとのことですが、お互いに「なんとなく良さそう」「好みのタイプ」くらいの気持ちから付き合い始めたのではないかと推察します。 学生時代や20代前半くらいならば、そのような軽い気持ちで付き合い始めても、結婚を考えるまでに一定の期間を過ごせるので、自然と絆や信頼関係が育まれていくケースはあります。しかし、30歳前後の社会人となると、目的のない時間を過ごすことが難しくなり、「恋愛のためだけの恋愛」は短命に終わりがちです。交際当初はハイテンションで楽しい時間を過ごせても、2~3か月たつと、そうしたモードも落ち着いてくるので、普段の自分の生活に戻っていく過程で、恋愛以外で顔を合わせる機会がない相手とは縁が切れてしまうケースは少なからずあるように思います。 三つ目の可能性として、これが一番本質的なところかもしれませんが、他ならぬトピ主さん自身が「何がなんでも結婚したい」と思っていなかったから、という理由です。 何がなんでも結婚したいと本気で思っている人は、恋愛の延長のようなふんわりした動機ではない分、行動が現実的です。最初から「結婚する気がある人としか付き合いません」と相手に宣言し、了承を得てから交際を始めたり、交際開始から間もない時期に「結婚する気はありますか」と相手に問いただしたり。「結婚する気がないなら、一日でも早く教えてくれた方がありがたい」という心境なので、「こんなことを聞いて相手に引かれたらどうしよう」「私も相手のことがまだわからないし……」などと考えて決断を引き延ばすことが少ないです。 あくまで推測ですが、これまでの交際では、トピ主さんの心に「この恋愛を絶対に結婚にまで持っていくんだ!」というほどの覚悟はなかったのではないでしょうか。「結婚のイメージが湧かない」と言って去っていった男性たちのほうが、むしろ結婚への本気度が高かった可能性もあり、自分の本気度に対してトピ主さんが反応しないことを感じ取って別れを決めたのかもしれません。 そうであるとすれば、トピ主さんに今必要なのは、自分の結婚に対する意思を見つめ直すことだと思います。 本気で結婚を目指すと決めた場合は、今後は交際前か交際後の早いうちに結婚の意思を相手に示していきましょう。こちらがそのスタンスで接すると、相手も「生半可な気持ちでは付き合えないのだな」と覚悟を決め、真剣に先のことを考え始めると思います。仮に「結婚はまだ考えたくない」と言われて別れに至ったとしても、「長く付き合ってから『結婚できない』なんて言われるより、さっさと結論が出て助かった!」などと思えたら、トピ主さんの結婚への意思は本物だと思います。 30歳前後は男女とも結婚への本気度が高い人が増える分、「いい人に出会えたら結婚できるといいな」くらいのスタンスだと、相手側の人生設計のスピード感とずれてしまうことはしばしばあるように思います。結婚本気度の高い男性から選ばれづらくなるだけでなく、逆に本気度の高い女性を避けたい遊び目的の男性が寄ってきやすくなり、異性との関わり自体に疲弊してしまうことも。 もし、トピ主さんの気持ちが「何がなんでも結婚」ではなく「いい人に出会えたら結婚したい」という感じならば、まずは気軽に遊びに行ける異性の仲間や友達を増やすことに努めてみてはいかがでしょうか。趣味の集まりや楽しいイベントの機会があれば、できるだけ参加して友人や仲間を作り、そこから恋愛、結婚へと発展していくような流れのほうが、一見遠回りに見えて「いい人がいれば結婚」という目標に近づきやすいように思いました。応援しています。(フリーライター 外山ゆひら)