「泣いたーみんな読んで」死んだ元彼を想う彼女とそれを知る今彼…両者の視点を描く感動物語【作者に聞く】
「泣いた、みんな読んでーーー」「いろいろな人に読んでもらいたい作品」「傑作!なんてすてきなストーリーなんだろう」と読者から絶賛の声が相次いだ作品がある。ますだみく(@_mokotomoko_)さんが描いた「枯れない愛は宙を舞う」である。この作品は、女性側の視点で描かれたストーリーと男性側の視点で描かれたストーリーが交差しながら進行していく。お互いがお互いのことをどう見ているのか、どう感じながら接しているのか、言葉には発しない切ない想いが描かれた作品である。 【漫画】本編を読む 死んでしまった元彼のことを引きずりながら新しい恋をしている彼女と、そんな彼女と付き合っている年下の彼氏。両者の視点から心の内を描くことで、読者はどちらの気持ちにも共感ができ、読み進めるうちに切ない想いがどんどん重なっていく。「サボテンを捨てたときは彼氏のことぶん殴りたかったけど、最後は泣いちゃうぐらいよかった」「最後まで読んで、また最初のシーンを見直しちゃった」というコメントが続出した。 本作を描いたのは、現在、ファッション誌「ViVi」(講談社)のWebサイトにて漫画「及ばぬ恋は馬鹿がする」を連載している漫画家・ますだみくさん。「匂いとか思い出の消し方とかわからないから、上書き保存できたらいいのに」や「もし好きと言ったら君は笑ってくれるのかな 」などの代表作を持つ。ますだみくさんさんに本作について話を聞いてみた。 ――本作を描いたきっかけや本作に込めた想いについて教えてください。 目に入ったサボテンの花言葉をなんとなく検索したのがきっかけです。”枯れない愛”という言葉に惹かれ、お話を考え始めました。「もう一度誰かを愛すことは悪くないよ」と優しく包み込むような話を目指して描きました。 ――ますだみくさんの著書を購入した読者から「大人っぽい絵柄でスタイリッシュ」「絵がオシャレ!!」「イラストが好き」という感想が多く届いていましたが、イラストレーターの仕事をされていたのでしょうか? はい。もともとはイラストレーターとして活動をスタートし、イラスト制作の合間に創作漫画を描いていました。 ――現在、「ViVi」(講談社)にて「及ばぬ恋は馬鹿がする」を連載中とのこと。この作品のあらすじや見どころを教えてください。 主人公は人気ファッション誌の編集部で働く女性です。大学時代から同級生の男友達のことを想い続けていますが、一方の男友達はゼミの先輩に長年恋心を抱いています。ところが、その先輩が結婚することに!“友達止まり“だったふたりの関係にも、ついに変化がーー?というお話です。 20代後半の男女の焦ったい恋模様を見守っていただけるとうれしいです。 2024年には作品集「記憶の中で笑ってよ」も出版した、ますだみくさん。ファンからは「ちょっとしたフレーズも心に刺さる」「言葉の先の妄想を掻き立てられる色っぽいシーンの切り取り方が好き」と好評だ。彼女独特の空気感が盛り込まれた本作を読み、その世界観を気に入った人はぜひ作品集も読んでみて! 取材協力:ますだみく(@_mokotomoko_)