セレッソ大阪がサステナビリティ部署を立ち上げ、企業とのパートナーシップも
記事のポイント①セレッソ大阪はこのほど、「サステナビリティグループ」を立ち上げた②試合開催に伴う脱炭素化をめざし、スポンサー企業などと手を組む③Jリーグも「サステナビリティ部」を設立、サッカー界全体に広がる
J1のセレッソ大阪は8月1日付で社長室直轄のサステナビリティグループを立ち上げた。4月には企業と連携するパートナーシップ制度を新設し、試合などを通じて取り組みを進めていた。サッカー界ではJリーグを運営する公益社団法人日本プロサッカーリーグが2023年に「サステナビリティ部」を新設。サッカーを通じたサステナ活動が広がっている。(オルタナ編集部・萩原 哲郎)
Jリーグでは複数のクラブが試合開催時にペットボトルの水平リサイクルプロジェクトを実施したり、試合開催時のCO2排出量を減らす取り組みが進められている。セレッソ大阪はサステナビリティ部署を立ち上げて、取り組みを強化する方針を示した。 企業とのパートナーシップも加速させる。4月にはクラブとともにSDGs活動を推進する「SDGsパートナー」を新設。大阪ガス、ヤンマーエネルギーシステム、キリンビバレッジ、Any Kids Place、塩野義製薬が第1号パートナーとなっている。 これらの企業と協同して、ホームゲーム全試合でCO2排出量を実質ゼロにする「CO2ゼロチャレンジ」や発達に課題のある子どもとその家族を対象にした「親子サッカー教室」などの取り組みを行っている。 ファンからのアイデアも活用する。23年に始まったセレッソ大阪のホームスタジアムでDJを務める西川大介さんの発案で始まった「セレッソアイデアちょうだいな」で、サステナビリティ活動に関するアイデアを募集する。アイデアを送ると西川さんなどを中心に解決策を考える。 Jリーグを運営する日本プロサッカーリーグは23年にサステナビリティ部を設立しており、気候変動では2030年までにCO2排出量半減を目標とする。クラブのサステナビリティ部署設立も今後広がりそうだ。