オーストラリアが対ウエールズ2連勝。シュミットHC体制のワラビーズは好スタート。
オーストラリア代表”ワラビーズ”とウエールズ代表のテストマッチシリーズ第2戦が、7月13日にメルボルンのAAMIスタジアムでおこなわれ、36-28でオーストラリアが勝利した。就任2戦目のジョー・シュミットHC率いるワラビーズはシリーズ2連勝を果たしている。 先制はオーストラリア。前半7分、自陣ゴールライン前からカウンターを仕掛けたWTBフィリポ・ダウングヌがトライを取り、SOノア・ロレシオがコンバージョンも決まり7-0とする。 続けて15分のPG、25分のSHジェイク・ゴードンのトライとコンバージョンで得点を重ね、17-0とリードを広げた。 ウエールズの反撃は28分、右サイドのラインアウトモールを押し込みキャプテンのHOデウィ・レイクがトライ。SOベン・トーマスのコンバージョンも成功しスコアを17-7とした。 オーストラリアは31分にPGを決めるも、34分にLOルカン・サラカイアロトが頭部への危険なタックルでイエローカードを受け、一時退場で1人少ない状況に。 すると36分、ウエールズが再び右サイドのラインアウトモールでHOデウィ・レイクが2本目のトライ。コンバージョンも決めて点差を6に縮めた。 直後の39分にオーストラリアがPGでリードを広げ、23-14で前半を折り返す。 後半7分、この日は右WTBで出場したウエールズのリアム・ウィリアムズが左サイドを破りトライ。コンバージョン成功で、21-23の2点差に迫る。 突き放したいオーストラリアは14分に左サイドのラインアウトモールからFWで押し込み、途中出場の右PRアラン・アラアラトアがトライ。 さらに27分にはペナルティから狙ったタッチキックをウエールズのWTBウィリアムズが弾きノータッチにするも、こぼれ球をオーストラリアのWTBダウングヌが拾ってトライを奪う。コンバージョンも入れてスコアを33-21に広げた。 その後、30分にウエールズがキックチャージから左サイドを攻め込み、WTBリオ・ダイアーがトライ。コンバージョン成功で5点差に縮める。 最後まで緊張感が保たれた試合展開だったが、38分にオーストラリアがPGを沈め、36-28で試合が決した。 シュミットHC就任後、2連勝で勢いに乗るワラビーズ。20日にはアリアンツスタジアム(シドニー)でジョージア代表と対戦し、8月10日が初戦の南アフリカ、アルゼンチン、ニュージーランドとの対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」と、ニュージーランドと競う「ブレディスローカップ」に臨む。 一方、敗れたウエールズは「シックスネーションズ」以降、8戦連続でテストマッチの勝利がない状況に。次のテストマッチは「オータムネーションズシリーズ」の初戦、11月10日にプリンシパリティスタジアム(カーディフ)でフィジーと対戦する。