サザンオールスターズ、来年1月石川県からスタートのアリーナ&5大ドームツアー開催 16枚目のアルバムも来年3月リリース決定
人気バンド「サザンオールスターズ」がすでに制作を発表している通算16枚目のオリジナルアルバムが、来年3月にリリースされることが決定した。タイトルは「THANK YOU SO MUCH」。応援してくれる全ての人へ46年分の感謝を詰め込んだ作品となる。そして地震や豪雨で大きな被害を受けた石川を皮切りに、来年1月11、12日から「THANK YOU SO MUCH‼」と題したアリーナ&5大ドームツアー(13カ所26公演)の開催を発表した。 今年9月に野外音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」で”最後の夏フェス”出演を飾ったサザンだが、その余韻はまだまだ続いていた。 「葡萄(ぶどう)」以来10年ぶりとなるオリジナルアルバムは6月に制作を発表した際、年内のリリースを目標としていたが、過密スケジュールに加え、メンバーが連日スタジオに通い詰めて制作が進むにつれ、仕上がりまでとことん突き詰めようという情熱が生まれたため来春まで発売を延期することになった。
桑田佳祐(68)は9日放送の自身のラジオ番組で「アルバムの全曲のリズム録りと歌入れが終わりました」と報告し、新たにレコーディングした楽曲とこれまでに配信リリースした「盆ギリ恋歌」や「歌えニッポンの空」「Relay~杜の詩」などの楽曲を聴き比べる作業や細かいミックスバランスの調整をしていることを明かした。これらの曲もニューアルバムの中に収録されることが期待される。 そして、アルバムタイトルとリリース月が決定したことと同時に、ファン待望の全国ツアーの開催が特設サイトでアナウンスされた。そのティザー映像では未発表の新曲の一部も公開された。 サザンの全国ツアー開催は6年ぶりで、1月11日から4月3日までの前半戦がアリーナ公演、4月12日から5月29日までの後半戦が5大ドーム公演という日程で、50万人以上を動員予定。公演数も、1992年に開催した「歌う日本シリーズ1992~1993」(40公演)以降では最多となる。また、平均年齢68・2歳のサザンは音楽グループにおける5大ドームツアー開催の最年長記録を保持しており、今回も自己記録を更新する見込みだ。 そんな中、一発目の公演地に選んだのは、99年以来となる石川県産業展示館。元日に発生した能登半島地震からまもなく1年となった今もなお厳しい状況が続く石川に音楽の力で明るい話題を届ける。サザンは全国の映画館で12月13~17日に開催する「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」ライブビューイングのアンコール上映も、収益の一部を災害義援金として石川県に寄付する予定だ。 メンバーの桑田、原由子(67)、松田弘(68)、関口和之(68)、野沢秀行(70)の5人は「サザンオールスターズ一同」として「この言葉に想いを込めて。『THANK YOU SO MUCH』」とシンプルかつストレートなコメントを寄せた。
中日スポーツ