十和田市長選立候補予定者 畑中氏、西村氏が討論会 高齢者対策などで持論展開
任期満了に伴う十和田市長選(2025年1月12日告示、19日投開票)の立候補予定者による公開討論会が14日、同市の市地域交流センターとわふるで行われた。立候補予定者6人のうち市民団体「十和田バラ焼きゼミナール」舌校長(ぜっこうちょう)の畑中宏之氏(61)と前副市長の西村雅博氏(70)の2人が出席し、人づくりや高齢者対策などをテーマに持論を展開した。 同市の市民団体「楓(かえで)の会」(冷水キヌ代表)が主催。同会がこれまで個別に開いた「話そう会」に出席した立候補予定者3人に打診し、畑中氏と西村氏が承諾した。この日は市民ら約50人が来場した。 人づくりを巡って、畑中氏は「地元で起業する人への投資が必要。ミドル世代が起業しやすい環境を整え、まちににぎわいを創出しなければならない」と発言。西村氏は「雇用の場があれば、進学などで地元を離れた若い人が帰ってきて力を発揮してくれる。起業への支援も大事」とした。 高齢者対策については、西村氏は「自宅で自分らしい暮らしを送るための支援が重要」と訴え、包括ケアシステム充実の必要性を主張した。畑中氏は「市民が健康的に年を取れるよう、市が提案できれば」と述べ、介護施設で海外からの人材を受け入れる体制整備についても言及した。 このほか農業や財政再建などでも意見を交わした。